銀座・交詢社通りは、一流ブランドの旗艦店が立ち並ぶ界隈でも一二を争う大人のエリア。
風情ある店構えが印象的な和風バー『いろ葉』は、この通りからすぐの立地に誕生した。
着物姿の女将が出迎えるスタイルは高級店のようだが、そこには心和む酒とツボを押さえたつまみがそろっている。
※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。皆様の「行きたい店リスト」に加えていただければ幸いです。
女将が切り盛りするカウンターは、銀座でも確かな存在感を放つ
3月にオープンしたばかりの『いろ葉』は、銀座の雑居ビルの地下にひっそりと暖簾を掲げる隠れ家。
着物姿が艶やかな女将の佐藤みづほさんは、銀座の飲食店で経験を積んできた接客のプロで「銀座でもっと気軽に立ち寄れるバーを作りたい」とこの店を開いた。
扱うお酒は、自ら全国の蔵元やワイナリーに赴いて厳選した銘柄が中心。
現地で体感した手仕事の素晴らしさとともに薦められるお酒はまた格別で、思わず杯を重ねてしまう。
さらにお酒に合わせるつまみが、実にバラエティ豊か。この日のメニューをいくつか見てみよう。
切れ目なく続く酒肴は、もはや和食と呼べるクオリティ!
21時までは割烹スタイルのおまかせコース(8,000円)で、こだわりの料理が次々と登場する。
例えば、赤身の旨みが際立つもも肉を使用した前菜。
ニンニクが効いたしっかり味のタレを合わせて。
京都産の筍を使用。茹で立てをワサビ醤油でいただく。
軽やかな食感の中に、春の息吹のようなほろ苦さを感じさせる。
何もつけずに食べても美味しい絶妙な茹で加減だ。
埼玉・イチローズモルト「ワインウッド リザーブ」や山形・高畠ワイナリー「高畠ゾディアックシャルドネ 2018」、石川・農口尚彦研究所「純米無濾過生原酒」、鹿児島・白玉醸造「魔王」と、希少な銘柄が目白押しだ。
料理と合わせるなら、女将がこれぞといった一杯を選んでくれる。
一般的なバーではお目にかかれないこだわりのつまみと、国産の美味しいお酒。
そして女将との軽妙洒脱な会話を楽しむ趣は、まさに大人の社交場である。
店名の通り、ここは真の大人になるための「いろは」を教えてくれる店なのだ。
■店舗概要
店名:いろ葉
住所:中央区銀座7-7-19 ニューセンタービル B1F
TEL:03-6263-8040
営業時間:18:00~LO24:00
定休日:土曜、日曜、祝日
席数:カウンター7席、個室1(4席)