2021.03.25
オムライス、ビーフシチュー、ナポリタン…。
時々ふっと心によぎったが最後、無性に食べたくなってしまう、昔ながらの洋食の味。
誰もが子供の頃から馴染みのある洋食が楽しめる、都内の名店を厳選してご紹介しよう!
1.ふわとろに仕上げる“空飛ぶ花咲オムライス”『グリル満天星』
「天皇の料理番」として知られる秋山徳蔵氏に師事した、窪田好直氏が総料理長を務める『グリル満天星』。
フランス料理で鍛えたシェフが、日本人の口に合うように工夫を重ねた昔懐かしいメニューを堪能できるとあって、財政界、文壇をはじめ、芸能界にも多くのファンをもつ有名老舗洋食屋だ。
大人の隠れた子供心をくすぐる魅力的な洋食メニューが揃う中で、一番の人気は「オムレツライス ドゥミグラス」だ。
ケチャップライスに使用するのは、こだわりの「ベーキライス」。8種の野菜と米をブイヨンで炊き上げて旨味をしっかりと染み込ませたベーキライスに、ケチャップとトマトペーストをからませる。
オムレツには、平飼いの無添加・無農薬の赤卵を贅沢に使用。絶妙な火加減と技で、とろとろの半熟状態に仕上げる。
そのオムレツがくるりと宙を舞い、ケチャップライスに着地すると、ふわとろの花が咲くオムライスが完成!
最後に、仔牛の骨、牛スジ、たっぷりの香味野菜を10日間かけて煮込む自家製ドゥミグラスに、ケチャップをプラスした専用ソースをまわしかけると、ビジュアル最強の逸品に。
トマトの酸味と卵のまろやかさ、とろみがあってコク深いドゥミグラスが、黄金比で混ざり合う至福の味わい。
これはやみつきになること間違いなし!
2.お箸でもほぐれるほど柔らかい牛肉が、たまらない!『ヨシカミ』
浅草六区通りのランドマーク、ROX周辺の騒がしさを背に少し歩くと、温もりあふれる手描き文字と、懐かしいタッチの看板が顔をのぞかせる。そう、洋食の名店『ヨシカミ』だ。
この店の看板メニューは、濃厚なソースが自慢の「ビーフシチュー」。創業以来受け継ぐデミグラスソースで3~4時間かけて煮込んだ牛肉は、お箸でもほぐれるほどの柔らかさだ。
赤いギンガムチェックのクロスの上で、出来立てをハフハフしながら食べる瞬間の、言葉にならない口福感たるや。
パンよしご飯よし、ワインよし。何とでも合うこのデミグラスソースは、浅草洋食の最高傑作!
店の中央に位置するライブ感溢れるオープンキッチンで、手際良く注文をこなす職人たちが奏でる音と、漂う香りが胃袋を刺激する。
五感で感じる「美味しい」が、ここにはある。
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