俳優・坂口健太郎といえば、甘く優しげな“イケメン”をイメージする人も多いだろう。
それもそのはず、『東京タラレバ娘』をはじめとするイケメン役が世の女性を騒がせていたからである。
一方で、4月に劇場版が公開されるドラマ『シグナル 長期未解決事件捜査班』では刑事役を熱演。影を抱えながらも信念を通す男の姿が、驚くほどに似合っていた。
“イケメン”から大人の男へ。
彼の魅力から目が離せなくなってしまう理由を探った!
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凛々しさに溢れる大人の男が、そこにいた
前髪があるか否かで人の印象は変わるものだが、こと坂口健太郎さんに関して言えば、そのギャップは大きかった。
思えば彼は、甘いイケメンの元素とも言うべき前髪がある印象が強い。しかし、センターで無造作に分けたシンプルなヘアスタイルで現れた彼は、精悍な男らしさを醸していた。
長身から次々繰り出されるワイルドなポーズで、こちらを圧倒する。格好良い。
〝イケメン〞と気軽に呼べない重厚感がある。
そんな撮影後にインタビューが始まると、坂口さんは東京カレンダーの焼き鳥号を見て口を開いた。
「自粛前は焼き鳥屋さんにもよく行ってました。赤ちょうちんの居酒屋っぽい店が好きで。焼き鳥ってそういう雰囲気のお店が多いですよね。
(雑誌を見ながら)どこか行ったことあるお店ありそうだなあ」
焼き鳥を含め、鮨やバーなど、カウンターの店が好きだとも話す。
そうなると、周囲の客に気づかれることも多々あるはずだが、「あまり気にしないです」と、あっさり。
デートするなら…「谷中」かな。計画は決めず、歩いて見つけた小料理屋とかに入りたい
人に対して壁を作らない空気感に甘え、理想のデートも探ってみた。
「僕、何時に家を出て最初ここ行って次ここ行ってと、計画を決めるのが苦手なんです。
例えば、浅草行こうと決めてあとは道すがら……が楽しい。歩いているときに見つけた小料理屋とかに、ちょっと早めの時間から入りたいです」
さらには、いま一番デートで行ってみたい街は「谷中」だという。いずれにしろ渋い。
休日の過ごし方を聞いても、味のある話が続く。
「銭湯が好きで、昔からよく行っています。壁に富士山の絵が描いてあるような、漫画に出てきそうな所がいいですね。
ずっと通っていた銭湯があって、顔なじみのおじさんからはよく話しかけられました。
ああいう銭湯のサウナには、テレビがあるじゃないですか。一緒に野球を見ながら、〝たくっ、どうしようもねえよな!〞とふられるので、〝そうすね〞と相槌を打ったりして(笑)」