輝かしい経歴に、人も羨むようなステータス。そして、安定した恋の相手。
「完璧」に彩られた人生を、決して踏み外すことなく、まっすぐに歩いてきた。
…彼と出会うまでは。
地位もない。名誉もない。高収入でもない。
自由以外に何も持たない男とどうしようもなく激しい恋をした時、迷う女は、平坦な道と困難な道の、どちらの道を選ぶのか。
もし、明日が世界のおわりの日だとしたら─
◆これまでのあらすじ
真衣は恋人・直人とのデートを抜け出し、塁に会いに行って一線をこえてしまう。そして、直人から「塁はやめておけ」というメッセージが届き、真衣は戦慄するのだった…。
▶前回:彼氏じゃない男と迎えた朝。女のスマホに届いた、恐ろしすぎるLINEメッセージの内容とは
―2019年4月―
「この前は、せっかくお店予約してくれたのに、途中で帰っちゃって本当にごめんなさい」
「真衣、あいつに気があるのか?」
「…直人、彼と知り合いなの?」
「僕の質問に答えてくれよ…」
こんな直人の表情、見たことない。重苦しい空気が、私たちを包み込む。......
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この記事へのコメント
卒業しなければ、中退でも最終学歴は高卒と同等かと思うので、塁もこっちサイドの人間だったんだって思うのもどうかと。
うちらぁーの時もそうだったけど、「私たちサイド」って表現が、目に見えない何かで差別しているようにも思えてしまう。