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これは国税庁の『統計年報』から推計する、日本で年収が1億を超える人の割合だ。
年収数千万単位を稼ぐ男性なら、東京ではそこそこ出会える。
だが“ミリオネア”に出会える確率は超レア。もしそんな男性と出会い、仮に独身だったらそれはほぼ奇跡に近い。
だが彼を射止める可能性だってゼロではないのだ。
では”ミリオネア”を射止めた妻たちとは一体どんな人物なのか?その生態を探ってみよう。
「ミリオネアの妻たち」一挙に全話おさらい!
第1話:「狙うべきは、資金調達シリーズBの男」IPOを果たした夫を持つ女の悲哀
女子大生の頃から数えきれないほどの食事会に参加し、当時から人気だった外銀や商社マンの人たちと散々遊んだ。でもある日、ふと気づいたのだ。
外銀や商社マンは、エリートだし稼いできてくれる。でもしょせんはサラリーマンのそれだし、業界的に成長性があるとは言い切れない。だったらどうせなら、“ミリオネアの妻”になりたい、と。
そう思った紗代はすぐにターゲットを変え、そしていまの夫となる裕一と結婚した。裕一は起業家で、会社は2年前に上場。
当時まだ資金調達の段階がシリーズ“B”だった彼を狙い撃ちしたのだ。
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第2話:「何これ…?」妻が見てしまった、夫のスーツのポケットから出てきた紙切れの正体
―『2名様分のお食事代として』ねぇ…
昨日見てしまった、明らかに怪しい夫の領収書。それを思い出すと憂鬱な気分になる。土曜の13時過ぎ、昔からの同僚との約束場所である『マンダリンオリエンタルホテル』まで運転していた。
夫に買ってもらった、最近お気に入りのロールス・ロイス カリナンのハンドルを握り、今日は全身ルイヴィトンだった。私は明らかに、普通の人より多くのものを与えられている。
だが悩みは尽きない。領収書の件に気を取られ、青信号に変わったのを見逃していた。
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第3話:38歳の妻がとった、1本の電話…。年収2億円「27歳年上夫」との空虚な生活
授業とアルバイト三昧な日々。欲しいものも行きたいところも山ほどあったが、東京でそれは簡単には叶わない。
そんな中、生まれながらにして勝ち組がいることに気がついたのだ。実家が青葉台にある一軒家とか、上京する時に親がマンションを買ってくれたとか、そういう類の同年代だ。
―毎日授業とアルバイトで疲れている自分とは全然違う…。ああいう生活がしたい。
そう思い、裕福な男性と付き合い結婚するのが1番早いと感じ、実行に移した。そして1番身近だったバイト先の社長を、ターゲットにしたのだ。
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第4話:「2人目がデキるまでは、男女でいれたけど…」年収“億”夫を持つ36歳の妻が抱える、夫婦生活の悩み
梓は昔から野心があった。もっと“上にいきたい”と。
だからこそ愛だけではなく、学歴や家柄などの条件も大事だと考えていたが、それ以上に重視していたのが…。
伸びしろ、これに尽きる。そう信じていた梓は彼の人生を軌道に乗せることに成功し、24歳の時に結婚した。
一体どんな“伸びしろ”を彼に感じたのか?
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第5話:出会いはアプリ。事務職で年収450万の女が、年収1億の男と結婚するためにしたこととは…。
絵里奈は、きわめて平凡なサラリーマン家庭出身だ。メーカー勤務の父にパート勤めの母、3人兄弟で姉と弟がいる。
普通に大学に行き就職し、結婚するまでは実家住まいで年収は450万ほど。特別に贅沢した記憶もないが、かといって生活に困ったこともない。
だがその価値観は、元彼に浮気をされ、投資家であるいまの夫・浩介に出会ったことでガラリと変わったのだ。浩介と出会ってから、絵里奈は彼に猛烈な好意を抱き、約1年で結婚まで進んだ。
接点などないはずの2人の出会いは、アプリだった。
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第6話:国内に最低2つの家を持つ。離婚してまで自分の欲望を満たした女の、計画的な5年間
賢一郎は傍から見れば、少し年上の優しい夫に見えるはず。しかし実際は、カッシーナの黒いソファに深く座りながら、休日なのにスマホでかちかち誰かと連絡を取っているような男だ。
―愛華でしょ、きっと。
賢一郎には“彼女”の愛華がおり、それ以外にも遊んでいる女が恐らく3人はいる。それでも美奈は、「経済的にリッチになる」という夢が叶ったため、全く気にも留めない。
―おばあちゃん、2度目の結婚で、私やっと理想の生活を手に入れたよ。
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第7話:「結婚する時、感情より“育ち”を優先させたら…」27歳のミリオネア妻を悩ます、ある問題とは
彼は2学年上の近隣大学のアメフト部で、入学して間もない頃からの付き合い。大学3年生だった彼はサラリーマン家庭出身で、キー局への内定が決まっていた。
一方佳奈子は、割と大きめな規模の小売業を営んでいる家の育ち。父はよく、こんなことを言っていた。
「確かあの子の家、サラリーマンの一般家庭だよね」
だから彼と付き合ったのも、そんな父への反骨心の一種だった。だがいま思うと、それは何不自由ない暮らしを家族にさせているという、父なりに威厳を保つための発言だったのかもしれない。
大学3年の就活時に、あることに気づいたのだった。
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第8話:「夫が寝たあとにコッソリ見てしまうのは…」年収1億円の外銀男と結婚した、38歳妻の懺悔
達也と付き合い始めた頃、「どうして愛莉なのよ」と周りの女子によくやっかまれた。達也はそのくらいよくモテたのだ。
性格は少年のように無邪気だが、それに不似合いなくらいがっちりと男らしい体格で、体育会に所属。また実家は裕福で、日本橋にある外資金融で働くことが決まっていた。
一方の愛莉は、「愛莉って、骨盤が大きくて安産型だね」と達也に言われるようなしっかりした体型で、顔も特別可愛い方ではない。
その上、三姉妹の長女だったので性格もしっかりしており、大学生の頃から30代に間違われることもしばしばあった。正直、モテるタイプではなかったのだ。
そんな愛莉が達也のような男と結婚できた理由は、強かさと努力、そして“協力者”がいたからだった。
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第9話:結婚2年目で、寝室は別々。疑心暗鬼になった妻が夫のスマホの写真フォルダを見たらまさかの…
1年前までは香港、その前にはマレーシアに住んでおり、春先から日本へ一時帰国しているが、芽衣たち夫婦はどこの国でもうまくやっていた。
夫は薄めだが整った顔立ちをしており、高身長でスーツもよく似合う。年収も1億を超えた。だが付き合ってからいままで、女性関係で芽衣を心配にさせたことは一度もない。つまり最高の夫なのだ。
今日も「家事の息抜きにランチでもどう?」と誘ってくれて、近所のビストロで仲良く食事をしてきた。
こんな夫婦関係を友人たちはひどく羨ましがるが、芽衣には誰にも言えない悩みが一つだけある。それは、夫との男女関係だ。
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第10話:「え?子供が3人?」子育て中でも美貌をキープする34歳の妻。なのに経営者の夫が裏切った理由は…
「信じられなくない?サチの旦那さん、サラリーマンの息子らしいよ」
そんな風に陰口を言っている女友だちの噂が耳に入っても、当時はもう周囲のことを冷めた目で見ていたため全く気にならなかった。結婚が決まったとき、家族は家族で、活発なサチがまさか20代で結婚するとは思わなかったようだったが、喜んでくれた。
「幸せにしてやってほしい、すごく大変だと思うけれど」
夫となった康太郎に父はこう言った。“すごく大変”というのは、もちろんこの家を継ぐからで、その言葉通り2人の結婚生活は決して順風満帆とは言えなかった。
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第11話:夫をサラリーマンから年収1億円の男に育てあげた、29歳の敏腕妻。だけど幸せになれないのは…
夫に対する不満は、数えきれない。度重なる浮気はもちろんのこと、最近では家庭のことはまるっきり清香にまかせっきりである。
経営者として忙しい身であることは十分承知しているが、それがまるで当たり前な姿を見て、このままでは自分が壊れてしまうと感じたのだ。
この期間に少しでも、夫にこの生活が当たり前ではないことに気が付いてほしい。
その一心で、清香は“あるもの”を寝室に残し、出社前に大きな荷物を持って実家へと向かったのだ。
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第12話:妻が、平日の昼間にストレス発散する場所とは…。30歳セレブ妻が嘆く、淡白な男との結婚生活とは
夫の実家は手広く事業を展開しており、複数のゴルフ場や不動産を所有している。だから夫はいつも余裕があり優しく、私は幸せだなのだ。
…でも彼とは、決して埋まらない溝がある。
お金がない苦しみよりはマシかもしれないけれど。でもどうしようもなく、彼に物足りなさを感じているのだ。
だからといって、夫を裏切った言い訳にはならないのかもしれないけれど…。
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第13話:「言ってなかった…?俺、婚約者いるよ。」略奪の末、総資産6桁超えの夫と結婚した中流家庭出身の女
今年は同居する義父母と自分の家族だけだったのでまだ良かったものの、毎年正月は少し憂鬱だ。
普段は家族や親戚に加え、近所の人やお世話になった人たちを招いて餅つきをやる。その間、一族の中でも若い嫁である瑞希は給仕係に徹しなければいけないのだ。
「今年もよろしくね」
夫の誠司の声でハッと我に返る。きっと、義父と昼から酒を飲む気だろう。
―今年はお義父さんと誠司さんの給仕ね。全く、調子がいいんだから…。
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第14話:夫との写真をSNSにアップ出来ない…それでもお金持ちの妻になることを選んだのに結局別れた理由は?
普通の家庭よりリッチな家出身の医学部生だと思っていた彼は、かなり大きな医療法人の跡取り息子だったのだ。それを知って益々結婚したい気持ちが増したのが、本音。
ところが、そんな彼の親、特に母親が百合香のような普通の大手企業のサラリーマンの娘を快く思うはずがなかった。
「そんなどこの馬の骨だか分からないお嬢さん、勘弁して」
そう言われたことが分かり、落ち込む百合香を慰めようと彼が企画してくれた誕生日の1週間のハワイ旅行。その最中、夫との出会いを果たすことになった。
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