妻を格下に見ていたはずの、モラハラ夫が…。いきなり優しくなった恐ろしすぎる理由

5.2%―。それは、日本国内で“妻の方が稼ぐ”世帯の割合。

「妻には、仕事を頑張ってもっと輝いてほしい」

笑顔でそう言いながら腹の底では妻を格下に見て、本人も自覚せぬまま「俺の方が稼いでいる」というプライドを捨てきれない男は少なくない。

そんな男が、気づかぬうちに“5.2%側”になっていたら…？

男のプライドが脅かされ、自らの存在意義を探し始めたとき、夫はどんな決断をするのだろうか。

◆これまでのあらすじ

妻の伊織が、副業として行っているオンラインセミナーで「夫とはいずれ離婚するつもり」と発言したことを、聞いてしまった新太。その後、妻は予定通り離婚届を持ってきたのだった…。

▶前回：ホテルの一室でパソコンに向かっていたら…？突如、画面越しに現れた恐怖の相手

夫の気持ち

「俺が悪かったよ。知らず知らずのうちに伊織を傷つけてしまったこと、反省してる。ダメなところは直すように努力する。だから、離婚じゃなくて、関係を修復する努力をしないか？」

そう言うと、リビングテーブルに腰掛けていた新太はうなだれてみせた。

昨日までの上から目線で横柄な態度と......