市川猿之助に「人生のお手本にしている人」を聞いてみたら、予想の斜め上をいく深い答えだった!

「店主の人柄、清潔感、気の行き届き方、そして値段を重視します。トイレがきれいかどうかは、その善し悪しがわかりやすいですし、高いだけの価格設定をされているところは、見合わないから行きません。

とはいえ、僕は自分から進んでレストランを開拓することはないので、ほとんどが人から紹介してもらったり、メディアで見て気になったところだったり、ご縁で行ったところが多いですね」

そうして出会った店が気に入ると、行きつけの店として通うことも多いと語る猿之助さん。自然の流れの中での出会いを大切にするのは、実際の仕事にも繋がっている。

2020年、世の中の注目を浴びたドラマ、『半沢直樹』への出演も、人との縁が導いた出来事だったそうだ。

「何か新しいことをするきっかけは、僕の歌舞伎を実際にご覧になった方からのお声がけが多くて、自分から意図的に挑戦したわけではないんです。ですから、これからもご縁があれば、やってみたいですね」

言い終えると、待機している馴染みのスタッフにも試食をすすめる。

まさに食事は〝同じ釜の飯を食う〞仲間と、楽しく過ごすための時間なのだ。

そんな彼は、自宅での食事はどうしているのだろう?

「ファミリーマートの茶碗蒸しは、とても美味しい。数百円で、料亭の味に匹敵するほど!出汁がしっかりしていて驚きました」

コンビニにもよく行き、ワインを買ったりもするという。

「だって、美味しいから」

明確な自分の物差しを持っていれば、本当に自分にとって良いものを見極められる。だから、縁や流れに身を任せられるのだろう。

成功する男には、その懐の深さも必要なのだ。

最後に、「今年を表す一文字」をお願いします!


書の心得がある猿之助さんが、今年を振り返って書いた一文字は「病」。

「今年の漢字は、もうこれしかないでしょう。年末に発表される清水寺の今年の漢字も、同じだったら面白いね」とのこと。

実際には、こちらとは違う一文字が選ばれる結果となったが、何はともあれ、この達筆はさすがの一言であった。


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▶前編はこちら:市川猿之助を魅了した、「中華の技のデパート」と評される名シェフの、渾身の一皿とは

■プロフィール
市川猿之助 東京都出身。1983年7月に二代目市川亀治郎を名乗り、初舞台。慶應義塾大学文学部卒。2012年6月、初代市川猿翁、三代目市川段四郎50回忌追善興行で四代目市川猿之助を襲名。立役、女方まで幅広く活躍。伯父、二代目市川猿翁が手がけたスーパー歌舞伎をスーパー歌舞伎Ⅱとして発展させるなど、歌舞伎界を牽引する一人。

■衣装
シャツ 参考商品、スーツ 320,000円、ネクタイ 23,000円、シューズ 参考商品〈すべてエトロ/エトロ ジャパン TEL:03-3406-2655〉

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