市川猿之助に「人生のお手本にしている人」を聞いてみたら、予想の斜め上をいく深い答えだった!

今年話題になった男の一人・市川猿之助。

猿之助さんは、伯父である二代目市川猿翁さんの「スーパー歌舞伎」を「スーパー歌舞伎Ⅱ」としてさらに進化させた。

さらに、第2作目となるスーパー歌舞伎Ⅱの『ワンピース』では演者としてだけでなく、演出やプロデュースにも携わり、大ヒットへと導いた。

若手の歌舞伎俳優たちからの信頼も厚い。新作の歌舞伎を創作するときは、特にリーダーとしての力が必要となるが、チームを率いるときに何を大切にしているのか?

インタビュー後編では、猿之助さんの「リーダーシップ」に迫る。


▶前編はこちら:市川猿之助を魅了した、「中華の技のデパート」と評される名シェフの、渾身の一皿とは

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リーダーの秘訣?
――「放任」。


「一言で言えば、放任。任せるということですね。自分で何もかもするよりも、人にやってもらう。そのほうが新しいことをするときには、いいものができます。

放任といっても、それまでにちゃんと人間関係を構築してきた気心の知れた人であり、信頼しているからこそできること。だから安心して任せられるんです」

こうした猿之助さんのリーダーシップに魅了され、彼を慕う若手の歌舞伎俳優の中には、猿之助さんから得た教えを自身の信条や教訓にしている人が少なくない。

「僕自身は、後輩から相談を受けることもないですし、皆を集めて食事に行って仕事の話をすることもありません。食事することは癒やしですから(笑)。

おそらく、稽古場で発した言葉などからそれぞれが何かを受け取っているんでしょうね。僕はありのままの姿を見せているだけ。

そんな僕が人生のお手本にしているのは、お釈迦様です。何千人もの弟子がいても偉くなろうという考えなどない方だし、自然に死を受け入れているのも理想的だから。その考えは昔から全く変わりません」

目指す存在は、凡人には想像も及ばないほどスケールが大きい。

そうした自らの考えの基準がしっかりとあって、ブレることがないのも猿之助さんの魅力。

癒やしを求めて行くレストラン選びにも、こだわりがあった。

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