ストラテジックな彼女 Vol.6

初めて家に彼女を泊めた翌朝、隣を見たら…。男が愕然としてしまったワケ

「ねぇ、焦らしてもいい?……今日はキスだけね」

艶っぽい表情で将司を見下ろす凛子は、まるで小悪魔のような悪戯な笑顔をしていた。

純真無垢で生真面目だと思っていた年下の女が、打って変わって妖艶な雰囲気を醸し出して自分を見下している。このタイミングで突然タメ口をきかれ、不覚にもドキっとしてしまう。

将司は予想外の反応に好奇心を擽られ、想像を膨らませた。

簡単に体を許す女が多いなか、久しぶりに焦らされるのも悪くない。

男という生き物は、拒絶されるのは癪に触るし、純粋ぶられるのも興ざめするが、焦らされるのは好きだったりする。

大人になってステータスと金を手に入れた瞬間、女はなぜか簡単に体を許してくれるようになった。そんな状況をありがたいと思いながらも、どこかで失望している自分がいたりする。早くやりたいと思いつつも、簡単にやらせないでほしいというアンビバレントな気持ちを抱えているのだ。

ソファの上で戯れ合い久しぶりに甘酸っぱい時間を過ごしながら、将司は凛子を抱きしめたまま眠りに落ちてしまった。


「おはよ」

幸せな気分で目を覚ました将司は、新年早々肩透かしをくらった。腕の中にいたはずの凛子が、隣にいないのだ。

「え、どこにいるの!?」

家中をぐるっと見回しても彼女の姿はない。スマホを確認してみてもメッセージはないし、もちろん置き手紙もない。

ー俺たち、......


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