男と女の怪談~25歳以下閲覧禁止~ Vol.7

なぜか夫が私の行動を把握してる…?背徳の美人妻が感じた、優しい夫への違和感

男と女の、珠玉のラブストーリー。

秋の夜長、「その先」のことを語りましょうか。

この物語の主人公、あなたの知り合いだと気づいても、
どうか、素知らぬフリをして―。

▶前回:「彼女を抱いたら、全てどうでもよくなった」中毒性を持つ女に、35歳・広告代理店マンが溺れた結果…


第7夜「泳がされる女」


人は私に言う。

「凜々花はキレイに生まれて、大金持ちと結婚できて、なんてラッキーなの?」と。

でも私は、そんな風に思ったことは一度もない。

私の身に起こることは、ラッキーなんかじゃなくて、当然の権利だから。

自分で言うのもなんだけど、24歳の超美人がこの東京で結婚する相手が、年収1,000万程度のサラリーマンじゃ夢がない。

ひと部屋分はあるウォークインクローゼットは特注で、この麻布台の新築低層マンションを買うときに、夫の耕司君に頼んだ私のお城。ライティングにもこだわった。

鏡の前で、新作のCELINEのワンピースに、CHANELのココ クラッシュを合わせる。ああ、なんて恵まれた生活なんだろう。これを一度味わった私には、普通の主婦の生活なんて、絶対にできない。

一回り年上の耕司君はその昔、PCオタクでアプリ開発のエンジニアだったが、それが大当たりし、ちょっとした有名人だ。

もっとも私が出会った時はすでに大金持ちだったから、15年ほど前の下積み時代はまったく知らないし、興味もない。

よく言えばシリコンバレーのITオタクみたいな規格外の男だけど、愛嬌のあるマスコット的可愛さがあるのが救い。

だから、私が“夫以外”の男の人でトキメキを補充するのも、当然のこと。

今日も鏡の中の完璧な自分を見て、私はうっとりと首をかしげた。こうすると、こんなに可愛いのだからどんなことも許されるはずだと思う。

…でも最近、夫についてちょっと気になることがある。

私は昨夜の会話を思い出していた。

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