CM、舞台、映画と印象的な演技で次々と話題を生む女優・吉岡里帆さん。
京都出身で「和食が大好き」という彼女。お鮨はその中でも「最高峰の位置づけ」だと目を輝かせる。
今回は、そんな吉岡さんを、新しき名鮨店へとお連れした。
若き大女優は、話題の鮨店をどう楽しむのだろうか?
「お鮨という同じ目的を持って見知らぬ大人が集うって、素敵です」
肩書きが「女優」であることは間違いない。だが、撮影現場で私たちが見たのは「職人」という言葉がしっくりくる、そんな吉岡里帆さんの姿だった。
数多くの作品に出演し、相当な場数を踏んできているはずなのに、「朝から気合いが入りすぎて、緊張していた」と言う。
席に着くなり吉岡さんは、「鮨職人さんって、日本の宝だと思うんです」と呟き、そして大将の仕事をじっと見つめるのだった。
吉岡さんをお連れしたのは、表参道のランドマーク「Ao〈アオ〉ビル」裏手のビルの2階に、6月にオープンしたばかりの新店だ。
『すきやばし次郎』で10年修業を積んだ岡崎 亮氏が独立し、店を構えた。
「カウンターのお鮨屋さんって、大将とお客さん、みんなでその時間を共有しているからか、連帯感みたいな空気がある気がして。
大将とのやり取りも含めて、好きですね」と吉岡さん。その言葉のとおり、大将と積極的に会話を交わしていた。
「心を込めて握ってくださったお鮨だから、私も手でいただきます」
ゆっくりと味わい、吉岡さんが「めちゃめちゃ幸せです」と目尻を下げたのがカツオ。店内で藁焼きにし、香ばしさを纏わせた絶品ネタだ。
大好きなお鮨を愉しみつつ、吉岡さんは撮影への想いを語ってくれた。
「表紙をやらせていただく以上は一番いい状態で臨むべきだし、何よりも東京カレンダーさんの世界観を一緒に創り上げたかったので」と、当たり前のように語る。
2年前、同じく月刊誌の表紙を飾ってくれた吉岡さん。そのときから、彼女にはどんな変化があったのだろうか。
撮影中も「顔、強張っていませんか?」「座り方の角度、気になったら言ってくださいね」と自らカメラマンに声をかける。
仕事に対する彼女の姿勢は、清々しく、その“職人魂”に私たちも学ぶものがある気がした。
■プロフィール
吉岡里帆 1993年1月15日生まれ、京都府出身。2013年に女優として活動開始し、2019年には第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。現在公演中のケラリーノ・サンドロヴィッチ氏演出舞台『ベイジルタウンの女神』に出演のほか、11月20日(金)全国公開予定の映画『泣く子はいねぇが』では、自身初の母親役を演じる。
■衣装
[吉岡さん]ワンピース¥36,000〈AIMER TEL:0120-209-520〉、ピアス¥20,000、バングル¥124,000〈ともにRUKA/株式会社RUKA TEL:03-6379-2928〉
月刊誌最新号のインタビューには、仕事に対する吉岡里帆さんの熱い想い、さらには、撮影の舞台となった未来の予約困難店『鮨あお』についても詳しく掲載。ぜひ、チェックしてほしい!
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