運命の人はBARにいる Vol.4

「やめたいのに…」在宅勤務がきっかけで失恋した29歳女が、やめられない習慣とは

東京には、“出会いの引力”が働くバーがある。

同じ日、同じ時間、同じ場所に集う男女。

偶然となりに居合わせた人が、あなたの運命の人かもしれない…。

これは、出会えると噂の“東京のバー”で出会った男女のショートストーリー。

さて、今日出会った2人は…?

▶前回:「だから彼氏できないんだよ!」25歳女に男が放った衝撃的なセリフとは


#4 BONDI CAFE


名前:マヤ(29)・ 大手電機メーカー勤務  
相手:茂(33)・外資系IT企業勤務 


「あ、ごめんなさい!ほら、大人しくして」

「僕、犬好きなんで大丈夫ですよ〜」

土曜11時。

お気に入りの広尾の『ボンダイカフェ』は、今日もブランチをとる人たちで和やかなムードだ。

いつも通り、ソファ席に腰を下ろしてB.L.T.サンドを食べていると、連れてきた犬のサクラが隣の席の男性に寄っていってしまった。

ーこの子、いつもはもっと大人しいのに…

慌ててサクラを追いかけて男性に謝罪する。

「この子、ミニチュアシュナウザー?」

「チワワとシュナウザーのミックスなんです。今日はちょっと落ち着きがなくって」

シッポを全力で振って、遊んで!という態度のサクラに、男性は迷惑そうな顔もせずに背中を撫でている。

「俺も犬を飼いたいと思ってるんだけど、なかなか踏み切れないんだよな…」

「毎日のお散歩さえ欠かさなければ、案外手はかからないんですよ〜」

30代前半ぐらいだろうか、カジュアルなTシャツ姿だが足元はサンローランのスニーカーで、健康的な笑顔が印象的な男性だ。

「ひょっとして、時々有栖川公園で犬の散歩してたりしない?なんかこの犬に見覚えがあるかも…」

「あ、時々週末に散歩してますよ。有栖川公園、よく行かれるんですか?」

マヤがそう尋ねた時、「茂、お待たせ〜!」と白いワンピースの華奢な女性が現れ、彼の向かいの席に座った。

おぅ、と彼が挨拶し、笑顔でその女性に話しかける。

「いやいや。外暑かったでしょ?何飲む?」

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