私、マスクしてるとモテるんです Vol.4

「あなたの“顔”はちょっと…」モテ期到来で浮かれる女に突きつけられた、残酷な真実

毎日すっぴんと部屋着で過ごし、久しぶりにタイトスカートを履いたら、なんだかきつい…?

リモートワークと自粛生活で美容への努力を怠り「女としてヤバい…」と、嘆いていた損保OL・美和。

だが、そんな彼女にまさかのモテ期が到来している。

その理由は、一体…!?

◆これまでのあらすじ

憧れの人・善斗との水族館デートで浮かれる美和。誰かに話したくて、親友であるゆかりの自宅を訪れるが…?

▶前回:出社した瞬間、男が寄って来る。急にモテ始めた女に向けられた、ある疑惑


「いらっしゃい。上がって」

美和は、親友・ゆかりの自宅を訪ねていた。

篤哉との買い物デート、善斗との水族館デートを終え、さらに職場の男性陣からもチヤホヤされるようになった美和は、その詳細を誰かに喋りたくて仕方がなかったのだ。

ここは、世田谷の中でも高級住宅街と呼ばれる地域。

手狭なマンションに住む美和からすれば羨ましい限りだが、彼女曰く、夫の両親が隣に住んでいるのは大変なことも多いらしい。

「すごくいい匂いがする。リンゴ?」

「そう、アップルパイ。もう少しで焼けるよ」

靴を脱ぎながら尋ねる美和に、ゆかりはそう答えた。焼き上げられたバターと、焼きリンゴの酸味を含んだ香りが、ふんわりと鼻腔をくすぐる。

「これ、お土産。『ROYAL BLUE TEA』のほうじ茶なんだけど、本当に美味しいの。甘いものにも合うと思って」

美和は持って来たボトルをゆかりに差し出した。

「よく甘いもの作るって分かったね」

「うーん。私がお邪魔する時は、大抵作ってくれてる気がする」

2人で廊下を進み、リビングへと続く扉に手をかけたところで、ゆかりが振り返ってこんなことを言った。

「美和、確かにマスクしてるとかわいい!モテるのもわかるかも」

【私、マスクしてるとモテるんです】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo