美は、お金をかければかけるほど育つ。
美容皮膚科に、ネイルサロン。それからサプリメント…。いくらあったって足りないの。
誰もがうっとりするような、手入れの行き届いた美貌。
ーそれさえあれば、魔法みたいに全てが上手くいくんだから。
そう信じて美に人生を捧げてきた27歳OL・ユリカの物語。
◆これまでのあらすじ
後輩社員の麗は「美は、何かを達成するための手段だ」とユリカに語る。その言葉を聞き、ユリカは“自分にとって美はゴールで、その先に達成したいものなど何もない”ということに気付いたのだった。
▶前回:職場で“女”を武器に仕事をしてきた27歳OL。入社5年目、女の身に起きたこととは…
「私にとって、美容ってなんだろう…」
ユリカは仕事帰りの身体を、寝室のベッドに横たえて考えていた。ため息をつくユリカの手には、今までかけた美容クリニック代を書きとめたメモが握られている。
受けた施術内容と費用を逐一メモするようになってから、もうすぐ5年。
累計費用は......
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この記事へのコメント
極端だなあ~。白か黒かの2択しか出来ないからこうなっちゃったんだろうな、と思った。
ユリカの財産だね。