美活時代 Vol.3

「一夜を共にしたときから違和感が…」絶世の美女が彼氏にフラれた、まさかの理由

美は、お金をかければかけるほど育つ。

美容皮膚科に、ネイルサロン。それからサプリメント…。いくらあったって足りないの。

誰もがうっとりするような、手入れの行き届いた美貌。

ーそれさえあれば、魔法みたいに全てが上手くいくんだから。

そう信じて美に人生を捧げてきた27歳OL・ユリカの物語。

◆これまでのあらすじ

ユリカは、彼氏の祐太からサプライズ旅行をプレゼントされる。「今から金沢に行こう」と言う祐太だったが、「いつものスキンケアができないなんて不安すぎる」と旅行を断ってしまう。

その日から祐太と連絡が取れなくなり…?

▶前回:「お泊りはできない…」女が、彼氏にプレゼントされたサプライズ旅行を拒否したワケ


「…もう。なんで出ないわけ?」

祐太がいるはずのビルを見上げながら、3度目の電話をかける。わざわざ渋谷までタクシーを飛ばして祐太の会社まで来たものの、連絡がつかない。

ガラス張りのオフィス。そこに映る自分の姿を見て、ユリカは思わずため息をつく。

―今日も私は、誰よりも綺麗なのになあ。

とその時、見慣れた姿が視界を横切った。…祐太だ。

財布を片手に持って、いかにも仕事ができそうな女の人と談笑しながら歩いていく。ユリカは、「待って!」と反射的に声をかけた。

「あれ、祐太さんの彼女?」

ユリカの姿に気付くと、女性は祐太に親しげにほほえみ「じゃあ」と軽く会釈をして、颯爽と去っていった。しかし祐太はユリカと目も合わせず、裏路地へと足早に歩いていく。

「ちょっと待ってよ、祐太!私ピンヒールなの」

祐太の後を必死で追いかけるユリカがイライラしながら叫ぶと、祐太は振り返って眉を潜める。

「いやいや、突然職場まで来るなって」

「突然ってなによ。電話に出なかったのは祐太でしょう?」

「…それは、悪かったよ。連絡取る気が起きなくて」

祐太は不機嫌な表情のまま腕時計を確認する仕草を見せた。

「さっき横にいた女の人…」

「え?」

「…あの人より、私のほうがずっと綺麗よ」

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