スパイシー・デイズ Vol.2

「計画が台無し…」大切な男の誕生日をブチ壊した、女の行動

スパイシーデイズ。

それは、自分を見失うほどの恋に苦しんだ日や、
仕事のミスが悔しくて涙を流した夜、
もう来ないとわかっているはずなのに返事を待つ、あの瞬間。

ほろ苦いように感じるけれど、
スパイスのように人生の味つけをしてくれる。

前回は、お酒の力を借りて想いを伝えようとした彼女に起きたほろ苦い出来事を紹介した。

今回紹介する彼女が過ごすのは、どんなスパイシーデイズ...?


2019年、6月。

梨沙子が入社4年目の異動で新しい部署に来てから、2ヶ月が経った。

「あ〜この間、梨沙子の誕生日に食べたケーキ、美味しかったね!」

昼食のサンドイッチを頬張り、うっとりとした表情を浮かべた翔太が、隣に座る梨沙子に話しかける。

梨沙子と同じタイミングで異動してきた同期の翔太は、広告代理店の営業マンらしくお喋りが好きで、翔太と梨沙子はよくデスクで雑談をしていた。

「美味しかったね!会議室でみんながお祝いしてくれたの嬉しかったなぁ」

梨沙子の返事に大きく頷くと、翔太はデスクに置かれたカレンダーを見て、慌てたように声をあげる。

「あれ、来週の月曜、理玖さんの誕生日じゃん!」

「え!でも月曜日なら、まだ準備は間に合う。お店予約してプレゼント買って、あと何しよう?」

腕を組み、椅子でくるくると回りながら考える翔太を横目に、梨沙子は手元の手帳に準備物を書き出し始めた。

理玖は今年で33歳。チームリーダーとしては若い部類だが、そのテキパキとした仕事ぶりと愛嬌から、社内外からの信頼が厚い。

そんな尊敬する先輩だからこそ、誕生日のサプライズも、絶対に成功させたかった。それなのにまさか、最悪の月曜日になるだなんて、この時の梨沙子は思いもしなかった。

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