2010.08.21
実力店が銀座に満を次してオープン。 Vol.3銀座 テルミニ
ガブ飲みワインとガッツリめしが心身にもたらす悦びを実感する。
「ワインの飲めない方、お断り」。そう明言する新店が7月7日にオープンした。場所は歌舞伎座より少し北の路地。代表の安生浩氏は言う。
「夜10時まではワインだけのご利用もお断りしているんです。ワインバーでなくオステリアだから」
安生氏は八丁堀『ガール・ド・リヨン』でいっぱい食べていっぱい飲める、ビストロならではの悦びをいち早く日本に根付かせた人物。続く『ポン・デュ・ガール』で銀座進出を果たし、以来、きちんと下町情緒が残っていて、遊びを心得た大人が多く住む、木挽町界隈が気に入っているのだという。
イタリアンの出店は初だが、理由は「まわりに満足できる店がなかった」から。日本に広まって以降“ハレの日”の食事というイメージのイタリアンに不満があった。
「トラットリアと言っても敷居が高く、ボリュームも満足できなかった」。ならば自分でと思い、物件情報を得て、わずか1カ月後には開店を果たしたという。
店長兼シェフはイタリアン一筋に研鑽を積んできた矢沢大介氏。「ストレートでわかりやすいイタリアンをボリュームたっぷりに、安く提供していきたい」と異口同音。メインでも1000円台という料理からは無骨、男メシ、そんな言葉が想起される。「オシャレに食べようなんて人には向かない」。
グラスになみなみと注がれたワイン片手に、ガツンと盛られた料理を食らえば、自然と溢れるのは笑み。身も心も元気になる──これこそがオステリア本来の効能だ。
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