「女の嫉妬って怖い」金融機関からアパレルへ転職し、スピード出世した女の本音

今とは違う“何者か”になりたい。

ここ東京では、そんな風に強く願い行動した者のみが掴める、成功や幸せがある。

しかし、ご存じだろうか。

彼らは、その影で、ジレンマに苛まれ様々なコンプレックスと戦っていることを…。

これまで、好条件にも関わらず婚活に苦戦する男学歴マウンティングの土俵にもあがれない女などを紹介した。さて今回は?


スピード出世した女


名前:景子(仮名)
年齢:32歳
職業:アパレルブランド本社勤務


平日のお昼過ぎ、銀座のカフェに現れた景子は、何とも上品な印象だった。

しかし一度口を開くと、隠しきれていない関西弁のイントネーションやサバけた話し方が、景子の印象をガラリと変える。

「上京して4年目ですけど、銀座に来るといかにも東京って感じがするから、いまだにテンションあがりますね」

景子は大阪で生まれ育ち、27歳で結婚した。

29歳の時に夫の転勤に伴い東京に引っ越してきた。東京に住み始めて丸3年が経つ。

「関西にいたころ、大学進学や就職を機に上京した友人たちがすっかり標準語を使いこなしているのを見たときは、そのすました感じがなんとも気持ち悪く感じられたんですけど。

郷に入れば郷に従えっていうんですか?私もみんなに馴染むために、東京人になろうと一生懸命なんです(笑)」

そう語る景子は、現在アパレルブランドの東京本社で勤務している。

金融機関で事務職をしていた大阪時代と比べ、仕事内容は華やかになり、給料も上がったそうだ。

「でも、最近改めて、人間関係って難しいなって感じてるんです。私が大阪人だからでしょうか、まだまだ本当の意味では、東京に馴染めていないって感じるところがあって」

そう言って、景子は少しだけトーンを落とし、最近まで抱えていたという悩みを打ち明けてくれた。

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