妻の年収が夫を超えた時。“男のプライド”を甘くみた女に訪れた、結婚3年目の危機

−この結婚、本当に正解だった?−

かつては見つめ合うことに夢中であった恋人同士が結婚し、夫婦になる。

非日常であったはずのときめきは日常となり、生活の中でみるみる色褪せていってしまう…。

危機を無事に乗り越える夫婦と、終わりを迎えてしまう夫婦。その違いは一体、どこにあるのか−?


結婚3年目の立場逆転ー妻の言い分ー


妻:田所萌(仮名)
年齢:35歳
職業:アパレル経営


「始めたばかりの頃は、まさかこんな風になるなんて想像もしていませんでした」

打ち合わせを終えた帰りだという萌は、背筋をピンと伸ばし、ハキハキとした口調で語り始めた。

初見だと柔らかで女性らしい印象を受ける彼女だが、何を隠そう、彼女は今や年商1億をゆうに超えるアパレル会社の経営者なのだ。

「新卒で入ったメガバンクを辞め、勢いだけでアパレルの世界に飛び込んだのは5年前のことです。実は私の父が子供服の会社を経営しているのですが、正直、良い時ばかりではなくて…幼いながらに厳しい世界なんだな、と感じていました。

だから私自身は安定した会社員が一番だって、そう思っていたはずなんですが…やはり血は争えないのでしょうか。自分もファッションを仕事にしたくなってしまったんです」

父親のツテもあり、信頼できるパタンナーや、安価で取引可能な中国の工場はすぐに見つかった。

しかし事業が軌道に乗るまでには、相当な苦労があったという。

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