「好きになれる人がいない…」代理店勤務の“フツーの男”が、結婚できない厳しい現実

あなたは、出会ったことがないだろうか?

高収入・高学歴・見た目も悪くない。客観的に見ても女性からモテそうで、結婚していない理由はどこにも見当たらない男性に。

そんな彼らは、口を揃えて「いい人がいたら結婚したいと思ってるんです」と言うのである。

本連載では、彼らに「なぜ結婚しないのか?」という質問をぶつけ、その核心に迫る…!

理想と現実が一致しない男


名前:春樹(仮名)・35歳
職業:広告代理店
推定年収:800万超


金曜日の、20時。

恵比寿のダイニングに春樹は現れた。仕事帰りだという彼は、細身のスーツがよく似合っている。

「金曜の恵比寿って特別感ありますよね。デートやお食事会の人たちであふれていて。なんだか街全体が浮かれているみたいですよね」

春樹は、静岡県出身でMARCHと言われる大学に進学。現在は、中堅の広告代理店で勤務する35歳。目黒で一人暮らしをしているそう。

「地方出身なので東京に住んでいると、なんだか出会いが無限にあるような気になって結婚に対してはのんびり構えていました。でも最近周りもポツポツ結婚し始めて、僕もそろそろ独身を卒業したいと思うようになりました…」

春樹さんは、小綺麗な身なりでおしゃれな雰囲気がある。良い意味で癖は強くなく、“普通”の男性だ。むしろ早めに結婚して落ち着きそうなタイプにも見える。

また、職場や友達の紹介など出会いがないという訳ではないと言う。

「確かに、男だらけの職場ってわけではないですし、クライアント含めると出会いは多いほうかもしれないです。

それに、近所に友達も住んでいるので、よく飲みますよ。お食事会というほどではないですが、呼び出されて店にいったら友達が女の子と一緒だったりして」

一呼吸置いたあと、春樹さんはゆっくりと口を開いた。

「ただ、好きになれる人がいないんですよね…」

重みのある言葉だった。出会いはあるけれども、好きになれる人がいない。多くの独身男女が抱えている悩みなのではないだろうか。

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo