僕のカルマ Vol.3

「実は僕、先生に…」。かつての同級生が明かした、34歳エリート男の信じられない過去

世の中は、弱肉強食の世界だ。

特に、この東京で生きる男たちにとっては。

皆、クールな顔をしながら、心に渦巻くどす黒い感情を押さえつけるのに必死だ。

弁護士としてのキャリアを着実に重ねる氷室徹(34歳)は、パートナー目前。年収は2,000万を超える。圧倒的な勝ち組と言えるだろう。

しかし、順風満帆に見えた彼の人生は、ある同級生との再会を機に狂い始めていく。

思い上がり、嫉妬、嘘、過ち、復讐…。

一体何が、彼の人生を破滅させる引き金となったのだろうか。

◆これまでのあらすじ

氷室はあるとき、かつての同級生・堀越と偶然出会う。再会した彼は、成功を手にしていた。

その堀越からの依頼を、パートナー昇進への足がかりにできると考えた氷室は上層部にも話を持ちかけるが…。


「本日はありがとうございました」

恭しく頭を下げながら、氷室は礼を述べた。横にいる秘書の宮瀬も同様だ。

−これは当時の同級生連中が想像できる光景じゃないだろうな。

なぜなら、その相手は“堀越”なのだ。事務所まで出向いた彼と案件についてのミーティングを行い、エレベータ......


この記事へのコメント

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No Name
やった方は忘れても、やられた方は忘れないってことですね
2019/11/06 05:1199+返信7件
No Name
どうしても下の名前が京介な気がしてしょうがない
2019/11/06 05:5499+返信3件
No Name
提案して返事待ちの案件、一ヶ月も放っておくものなのかな?
2019/11/06 05:5496返信1件
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