ある日、妻が“モンスター”に豹変…。IT社長39歳が経験した、地獄の結婚生活

元妻は、独立を応援してくれる女神だった


「28歳の時に仕事を通じて出会った一つ年上の彼女と結婚しました。第一印象はカワイイ!でしたね。小動物系の雰囲気でちょっと個性的な性格、僕のツボでしたね」

元妻は工学系のデザイナーで、彼の仕事と近かったため仕事仲間としてお互いを刺激し合う仲だった。

二人が付き合うようになるまでに、時間はかからなかった。彼女は、彼の才能を評価し応援してくれ見守ってくれる存在で、結婚するならこの人しかいないと思ったという。

結婚して2年後に独立を決めた時も、元妻はとても応援してくれていた。

一緒に食事をしていても、「どこで縁がつながっているかわからない」と直接彼のビジネスには関係ないお店のスタッフや友人にまで、彼の売り込み営業を急に始めたりしたこともあるそう。孝太郎が恥ずかしくて、「ちょっと、こんなところでいいよ」と言っても、「だってあなたは才能あるでしょう!」と誰よりも彼の才能を評価してくれていた。

「彼女がいたからこそ独立できたし、今の自分がある。そう思っていました。…ところが定期的な収入がなくなってから、徐々に女神が化け物になっていったんです」

モラハラは、金銭面の束縛から始まった


最初は、収入面への不満と金銭面での束縛から始まったという。

「仕事の相談をよくしていたので、上手くいかずクライアントを逃してしまった話とかをすると、“稼がないなんて男としてありえない”とか“やっぱりサラリーマンと結婚すれば良かった”って言われるようになったんです」

独立直後の年収は不安定だったこともあり、妻として大変なんだろうなと彼女を思いやり、その罵倒は自分への喝だと思い真摯に受け止めるようにしていた。

しかし、そこで理解を示したことが、妻のモラハラを助長させてしまったのかもしれないと後悔しているとのこと。

「彼女は見栄っ張りなところがあり、他の友達の前では“若手起業家と結婚して成功している男の妻”でありたかったようで…。僕にはお小遣いをほんの少ししかくれないのに、自分はゴージャスなホテルランチをしてきたり、ブランド物のバッグを購入してきてそれをSNSにあげたりしていましたね」

また、孝太郎の仕事は、クリエイティブな発想が必要になるため日頃から意識的に人に会ったり、映画をみたり、読書したりするそうだが、「そんなことして今いくら稼いでいる?無駄な時間」と言われて強く責められてキレられることも多かったそう。

以前は、一番の味方で応援してくれて、彼女こそがインスピレーションを与えてくれる源みたいなものだったのに。

「僕を否定する言葉しか発さなくなりましたね。次第に妻と顔を合わすと文句を言われるのではないかと、怯えるようになっていきました」

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