結婚式2次会で、元カレと5年ぶりの再会。アラフォー独身男の、腹立たしい一言とは

「私が5年前に別れた元カレは、慎也っていうんですけど。6歳年上だったので、付き合っていた当時は33歳。今は、38歳です」

テレビ局勤務の彼と損保OLの香衣に共通点はなかったが、やたらと顔の広い同期の美女から「香衣に会わせたい人がいる」と誘われ、引き合わされたのが彼だったとのこと。

「今から思えば、出会った時点で“チャラいな”って感じではありました。可愛い子紹介して!って手当たり次第に声かけていたみたいで。夜な夜な合コンしてるんだろうなぁっていうタイプ。30代を過ぎて出会っていたなら、絶対に引っかからなかったと思うんですけど」

当時27歳だった香衣には、彼のノリの良さ、女性慣れした態度、そして“危険さ”も良いスパイスに作用してしまったという。

「20代半ばでサクッと結婚する女の子たちは、もっと手堅い男性を選ぶのでしょうね。でも当時の私はまだそこに達していなかったし、つまらない男よりは、チャラくてもスマートで、楽しい方がよかったんです」

出会ったその日に意気投合した二人が恋人関係になるまで、ほとんど時間はかからなかったそうだ。

「でも、交際開始から半年で、彼の浮気が発覚したんです。しかも、彼のマンションで、現場遭遇。さすがに現行犯は、なかなか経験したことある女性いないんじゃないですか。経験しない方がいいです。本気でトラウマになります。でも、私にとって唯一救いだったのは、この事件で完全に目が覚め、『もう絶対にチャラい男には引っかからない』と強く決意できたことですね。彼は必死で追いかけてきましたけど、一切の連絡を拒否しました」

男性不信になりそうなほど落ち込んでいた香衣だったが、そんな折、休日にショッピングに出かけた六本木で、大学時代の同級生・村山に声をかけられたそう。

「たまたま休日出勤していたみたいで。この後暇なら食事でもしようって誘われて。それから自然と頻繁に会うようになったんですよね」

偶然の再会をきっかけに、二人は急接近。村山と過ごす時間は穏やかで心地よく、その包容力に包まれていると、慎也と付き合っていたジェットコースターのような日々が心底馬鹿らしくなったという。

「彼のことは心から信頼していたので、私も別に結婚を焦るようなこともなくて。でも彼の方はきちんと考えてくれていたみたい。29歳の誕生日に、プロポーズしてくれました。

そんなわけで、私はもう、慎也のことなんて記憶の彼方だったんです。でも1ヶ月前に、慎也を私に紹介してくれた美人同期の結婚式があって。その二次会に現れたんですよ、慎也が!」

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo