爽やかな美味しさ！西麻布の名店で蒸し蒸しした気分を吹き飛ばせ！(2/2)[東京カレンダー

「玉子焼き」（750円）

蕎麦前のひと時を彩る旬の一品料理の数々

蕎麦前には季節を感じる料理と共にお酒を味わうのが粋というもの。季節によって表情を変えていく一品料理で、その時期にしか出会えない美味しさを提供してくれる。

まず注文したのは定番人気の「玉子焼き」。強火でサッと焼き上げることで、中に空気を閉じ込め、ふんわりと焼き上げられた玉子焼きは、出汁の優しい香りを感じ、口の中でほろりととろけて消えていく。

焼き目から感じる香ばしさが、また最高。お酒との相性も抜群の逸品である。

ピリッとした刺激的な辛さがお酒を進ませる「青唐辛子豆腐」

夏に旬を迎える食材を使った一品料理はこちら

8月頃まで提供予定という夏ならではの一品料理も紹介したい。

醤油と麹に漬け込んだ青唐辛子を冷や奴の上にたっぷりとのせた「青唐辛子豆腐」や、土佐酢に漬けた「ゴーヤとミョウガの酢の物」、そして「とうもろこしのかき揚げ」などがこの時期のおすすめ。

「ゴーヤとミョウガの酢の物」

「とうもろこしのかき揚げ」

特に「とうもろこしのかき揚げ」は、夏になるとこの味を求めて訪れる人も多いという人気の一品。席に運ばれてくると、とうもろこしの香りがふんわりと漂い食欲を刺激される。

とうもろこしの甘みを感じられるよう、衣は少なめにし、揚げるというよりも焼くに近い方法で仕上げられたかき揚げは、香ばしくも素材の甘みがしっかりと活かされた一品である。

17席。店主の目が行き届き、心地よいサービスが受けられる

店内にかかる黒板メニューには、「ぬる燗超ウマ」や「生酒しぼりたてスッキリ夏酒」といったひと言が添えられ、酒飲みの心をくすぐる。

料理の美味しさも手伝って、蕎麦前の時間がついつい長くなってしまうのも『おそばの甲賀』だからこそ。

日増しに暑くなっていくこの時期、『おそばの甲賀』で“涼”を感じるひと時を楽しんでみてはいかがだろう？