男の勘違い Vol.2

「俺が独身なら、可能性あった?」既婚男の口説き文句に、美女が“イケそう”な態度をとった理由

「事が起きたのは、つい1週間前のお食事会です。私、学生時代から仲良しの男友達がいるんです…隼人っていう。彼、総合商社に勤めているんですが、商社の若手って大変ですね。先輩たちから毎週のように食事会のセッティングを頼まれるみたいで。頻繁に、隼人からヘルプ要請がくるんですよ。可愛い子集めてくれ、頼む!って(笑)」

呆れたように笑う美咲だが、先ほどまで浮かんでいた嫌悪の表情は消えている。二人の間柄について詳しくは聞かなかったが、美咲と隼人が良好な関係を築いていることはわかった。

「自分で言うのも…ですが、私は割と顔が広いので、同世代の綺麗な女の子を集めることくらいお安い御用。他ならぬ隼人の頼みでもあるし、その日も粒ぞろいの独身女子をセッティングしました。可愛いだけじゃなく気が利いて、隼人の先輩たちにも失礼にならないような子を集めたんです」

しかし当日の、しかも夕刻になってから、隼人から詫びと懇願のメールが届いたという。

「男性側のメンバーに、佐竹さんという34歳の人がいたんです。それは前から知っていて、随分年上だなぁ、まだ結婚してないのかぁ…なんて思っていたら、案の定。

実は佐竹さんだけ既婚なんだけど、他の女の子たちには黙ってて欲しいって。もうメンバー変更できない直前になってから白状するなんて、隼人もずる賢いですよね。

文句は言ってやりましたけど、渋々了承しました。10歳近く年上の先輩に言われて、断れなかった隼人の立場もわかるから…」

ところがここで既婚男の参加を許してしまったことが、美咲にとって面倒の始まりとなってしまった。


「既婚者が参加するのは1万歩譲って許すとしても、だったら立場をわきまえてもらいたい。それなのに佐竹さんってば、他の若い独身男を差し置いて、自分が自分がってアピールがすごいの…」

「ほんと、ありえない」と付け加え、美咲は身震いをするような仕草を見せた。

何も知らない大切な可......


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