世界を股にかけるIT企業社長が選んだ女性とは?意外な私生活と結婚観

「たまに、バーベキューに日傘をさしてくる女性とか、踏まれたら痛そうなヒールの靴を履いて来る人いるじゃないですか、あーいう人、僕ダメなんですよ。何しに来たんだろうって思っちゃいます。

でも妻は、いろんな人とコミュニケーションをとりながら、とにかく美味しそうに肉を食べていました。“肉焼けたよ!”とみんなにも肉を配りながら。

そんな姿が印象的で、後日僕から食事に誘ったんです。焼き鳥が食べたいと彼女が言うので、麻布十番の『がいがい.』で初デートをして、半年後には籍を入れていました。

なんていうのかな、説明しなくても物事の本質をとらえることが上手い女性です。今でも、ブツブツ独り言のように僕が仕事のことを話していると、一言ぐっとくる言葉をくれますね」

IT企業の社長ともなれば、女優やアナウンサーたちとの派手な交友関係を想像するが、結婚前は、そんな恵まれた機会もあったのだろうか。

「IT業界で繋がった人たちとの交流会に行くと、確かに誰の知り合いなんだろうと思うような謎の女性たちが多く来ていましたが、僕は仕事以外のことには無頓着だったので、彼女たちの方が僕に興味なかったと思いますよ。ただのITオタクでしたからね。

実際デートしたとしても、美味しいレストランに連れて行ったり、気が利いたことを言ったりなんて出来なかったので、即アウトを出されていた方です。

会社の業績アップとともに、世界進出を目指し始めてなんとなく周りの目が変わってきました。結局、その頃に妻と出会ったので、美味しいレストランやデートスポットはすべて妻に教えてもらいました」

終始楽しそうに話す蒼太だが、彼はつい先ほどカリフォルニアから東京に戻ってきたばかり。だが、長いフライトの疲れは全く見えない。そこで、移動が多い時の時差ボケ対策について尋ねた。

「機内でいかに充実した睡眠を取るかってことを大事にしています。今まではメラトニンのサプリメントで睡眠を調整していたのですが、最近良いもの見つけちゃって。“BOSEのノイズマスキングイヤープラグ”です。

あまりにも前評判が良かったので、正直、使う前は半信半疑でした。

でも一度つけてみたら、催眠術をかけられたみたいにすっと意識がすぐに遠のいてびっくりするくらい深く眠れました。それ以来フライト中に寝るときはこれを使ってます。

機内でしっかり睡眠を調整できれば、現地に着いた時に現地の時間にすぐに対応できますよ」

デュアルライフのデメリットの一つとして「移動が面倒」ということがあげられる。特に世界を股に掛ける蒼太のような場合は尚更だ。しかし、そんな面倒な移動さえも工夫して楽しむ、それがデュアルライフを楽しむコツなのかもしれない。



二拠点目を選ぶ事情は人それぞれだが、これまで取材してきた方に共通していたのは、自分やパートナーの夢を実現するべく二拠点目を選択しているということだ。

デュアルライフには、大きな決断力と実行力そして周囲の理解が必要不可欠だ。それを乗り越え自分の選択や生き方に誇りをもって生きている姿が印象的であった。

fin.

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