美女失脚 Vol.3

政治家一族の御曹司とゴールイン!?浮かれる美女が受けた、屈辱的なオファーとは

「女の価値は、顔でしょ?」

恵まれたルックスで、男もお金も思い通り、モテまくりの人生を送ってきた優里・29歳。

玉の輿なんて楽勝。あとは、私が本気になるだけ。

そう思っていた。

だが、30歳を前に、モテ女の人生は徐々に予想外の方向に向かっていく…。

すっかり記憶から消えていた男性に呼ばれたパーティーで、政治家の息子・瓜生康一郎と知り合った優里。二人でパーティーを抜け出すが…?


「瓜生事務所の者ですが…」

16時。訪問者も減ってきて、あと少しで仕事も終わりだとホッとしていた時。

受付のカウンターに座る優里の目の前に、政治家一族の御曹司・瓜生康一郎が現れた。

−本当に来るなんて…!

ちょうど、2人でパーティーを抜け出した夜の事を思い出し、次はいつ会えるかな?と考えていたところだった。

確かに彼は、「優里ちゃんに会いに行こうかな」とパーティーで言っていたが、リップサービスだとばかり思っていたのに。

優里が驚いて目を丸くしていると、康一郎は涼しい顔をしながら「クリエイティブ局の小川様とお約束なのですが」と、名刺を差し出す。

「お呼びいたしますのでお待ちください」

同僚たちに動揺しているのを気づかれないよう、素知らぬ顔で対応するが、優里の心臓はバクバクと音を立てていた。

平静を装いながらクリエイティブ局に連絡していると、康一郎が、名刺を裏返すよう、ジェスチャーで指示をする。

“仕事終わったら連絡して。待ってる”

そのメッセージを確認した優里は、小さく頷きながらアイコンタクトで「OK」を送ったのだ。

「そちらのソファでお待ちください」

康一郎は「ありがとうございます」と頭を下げてソファに腰掛けたのだが、待っている間、微笑みながら優里をじーっと見つめていた。

その熱い視線にドキドキしながら、急遽決まった康一郎との夜に心躍らせる。

―あんなに素敵な出会いだったんだから、もうこれは運命に間違いないわ!

終業時間が待ちきれない優里は、うっとりと康一郎を見つめながら、あの夜の出来事を振り返るのだった。

【美女失脚】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo