ニコタマダムも注目してる!?今、最も話題のイタリアンは二子玉川にあり!

セレブなマダムが優雅に楽しむ街というイメージが色濃い二子玉川。

だがしかし、最近東京でも感度の高い大人たちが二子玉川に流れているという噂をキャッチ!

その理由は、日本中の美食家を唸らせていた奈良のイタリアンが東京に移転してきたからだとか。その真相とはいかに?


イタリアで認められたシェフによる本場の味が美味しすぎる!
『リストランテ イ・ルンガ』

北海道の人気店『リストランテ薫』のシェフがオープンした広尾『長谷川 稔』。神戸から神楽坂に移転した和食店『紀茂登』。

今、地方で活躍していた料理人の東京進出が著しいが、またひとつ、“奈良にこの店あり”と謳われる名店が東京へと移転を果たした。「リストランテ・イ・ルンガ」――。

鬼才、堀江純一郎シェフが繰り出すイタリア料理を求めて、奈良・東大寺門前にあった古民家レストランまで、幾度となく足を運んだグルマンもきっと多かったことだろう。その堀江シェフが、9年ぶりに東京に帰ってきた!

二子玉川に店を構えたとの噂は、耳聡い食通らの間で瞬く間に広がった。

今を去ること23年前。当時としては珍しく日本での修業経験を持たずに、イタリアへと渡った堀江シェフ。トスカーナ州とピエモンテ州で、9年に亘り研鑽を積み、そのうち3年はシェフとして店を任されるまでに。

そして、日本人で初めて現地のイタリアンレストランでミシュランの一つ星を取った実力の持ち主だ。

前菜の「金目鯛のカルパッチョ スカンピとメジナの白子添え」。金目鯛は皮目だけをさっと湯引きし、カラスミをふりかけている。半生のスカンピのねっとり感と白子の濃密さがよく合う(¥13,000のコースから)


「奈良では、いろいろと貴重な経験をさせて頂きました。イタリアから帰国して間もないせいもあって、2007年に西麻布で『ラ・グラディスカ』を始めた頃は、現地色の強い料理ばかり作っていました。

それが、奈良に行き、良くも悪くも観光地という場所でさまざまなお客さまに対応することになり、振り幅が大きくなったと思います」と謙虚に語る堀江シェフ。

それはまた、日本に根ざしたイタリア料理へと少しずつ変貌を遂げた証なのかもしれない。

「羆のタリアータ」(+¥1,200)はメイン。羆は、北海道エレゾ社のもの。丁寧に下処理された羆に臭みは全くない。写真は4歳メスの内ももをミディアムレアに焼きあげている。しっかりと噛みしめるほどに野生ならではの滋味が滲みでる(¥13,000のコースから)


まざまなお客さまに対応することになり、振り幅が大きくなったと思います」と謙虚に語る堀江シェフ。それはまた、日本に根ざしたイタリア料理へと少しずつ変貌を遂げた証なのかもしれない。

優れた日本食材、そしてそれを作りあげる全国の生産者たちとの出会いが、堀江シェフの感性を刺激したことは想像に難くない。

まず土地をよく知ることからイタリア料理を学び、地産地消を旨とするそのスタンスを知り尽くした堀江シェフであればなおさらだろう。

イタリアの根っこの部分にしっかりと軸足を置いた料理の骨太さは、今も少しも変わらない。

「鮑の肝のリゾット 焼きうにと焼き白子添え」は、¥20,000~の特別コースの一品。「ワインは、ブレッサンの白とかがおすすめですね」とは堀江シェフ。窓ガラスに木を配したカジュアルシックな店内は、コンパクトで落ち着ける雰囲気だ


例えば「鮑の肝のリゾット 焼きうに焼き白子添え」。

イタリア産カルナローリ米をブロードとバターで仕上げるリゾットのセオリーはそのままに、うにをトッピング。北海道産のうにならではの繊細でいて濃い甘みを加わることで、深みのある味の広がりを楽しませてくれる。

とはいえ、うにを生のまま載せるのではなく、火を入れて甘みを凝縮させるひと手間はいかにも堀江シェフらしい。

「和の素材を使ったからといって、日本的な料理にはなりません。“堀江”というフィルターを通した時、それがイタリア料理となって仕上がる。オリジナルとはそうして生まれてくるものではないでしょうか」

守破離の精神がそこにある。

盛り付けも豪快な「サフランのタリアッテレ オッソブーコ風」。サフランを打ち込んだ幅広のパスタに牛テールの赤ワイン煮込みを添えたピアットウニコ的一皿(¥13,000のコースから)。

コースの掉尾を飾るデザートは、本場そのままの“ パンナコッタ”。生クリームと牛乳だけで、湯煎にかけて作るそれは、よくあるババロワ風のパンナコッタに比べ濃密。ブリュレに似たねっとりとした舌ざわりが官能的だ。

東カレアプリなら、電子書籍で読み放題!

プレミアムサービスなら、最新号も過去号(約10年分)も、電子書籍で読み放題!
レストラン検索機能もついて超便利!
アプリでのご利用はこちらから
※最新版のアプリをダウンロードしてください。

紙版をお求めの方はこちらから

※東京カレンダーは毎月21日頃の発売です。

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

この記事へのコメント

Pencilコメントする

コメントはまだありません。

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo