2019.04.23
「ひでちゃんと、一晩中連絡の取れない夜があったんです」
自分ばかりが彼に一生懸命な気がする。気持ちの大きさが逆転してしまっているのでは…?
そんな不安を募らせていた優奈は、この日、英樹に思いの丈をぶつけるつもりだったという。
「話があるって、ちゃんと伝えていました。彼からも“わかった”って返事が来た。それなのに、何度かけても一向に電話が繋がらないの。LINEをしても全然既読にならないし…」
結局その夜、優奈は延々スマホと睨めっこを続け、ほぼ寝られないまま朝を迎えた。
「すごく腹が立ったし、幻滅しました。約束を破ったこともそうだし、彼女のことをこんな風にほったらかしにしちゃう人なんだ…って。そんな人とは、永く一緒にいられない。考え直してもらわなきゃって思いました」
だが電話しても出ないから、苛々も悲しみもぶつける場所がない。耐えきれなくなった優奈は、その思いの丈をLINEにぶつけることにした。
「そうですね…軽く2時間はかかったと思います。明け方の4時から作り始めて、完成したのは6時近かったから。内容ですか?それは…私がこんなにひでちゃんのことが好きで大切に思っているのに、最近のひでちゃんの態度はひどいんじゃないか。もっと大切にしてほしい、というようなことです」
要約すれば2行で終わる。しかし伝えたいのはその行間。どうにかして想いを正確に届けようとしたら、軽く2,000文字を超えた。
「最初、勢いのまま送信してしまって。でも送った後で読み返したら感情的すぎる表現があったからすぐに送信を取り消しました。もう一度書き直して、送信したのが7時頃。30分後くらいに既読になったけど、返事が来なくて」
優奈が送ったLINEは、画面いっぱいに表示しても足りず、何度もスクロールしないと読めないほどの分量。さらにその前後には、“佐竹優奈がメッセージの送信を取り消しました”とも表示されており、それがまたなんとも不穏である。
しかし当の優奈は、捉え方が違っているらしい。
「私がこんなにも真剣に訴えたのに、ひでちゃんからはLINEも電話も届かなくて。何度か私から電話しました。でもそれすら出てくれないの。結局、彼の声を聞くことができたのは1週間が経ってから。…しかも、別れ話でした」
優奈としては別れるつもりなんてなかった。ただ自分の想いを伝え、歩み寄りたいだけだった。
しかし英樹の方はもう完全にシャッターを下ろした状態だったという。
「付き合うことになってから英樹は変わってしまった。英樹だけじゃない。実は私、昔からそうなんです。付き合うまでは順調なのに、恋人関係になるとなぜかすぐに振られてしまう。…一体、私の何がいけないのでしょう?」
何度もそう問いかけてくる彼女が、男性と強固な絆で結ばれる日がくることを願うばかりである。
▶NEXT:4月30日 火曜更新予定
「私、モテるんです」と豪語する女のダメ恋報告
※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。
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