プロポーズの翌日に、彼から「白紙に戻したい」と言われた27歳女の事情

プロポーズを受けた翌日、秀樹の車で家まで送り届けてもらった後も、詩織はプロポーズの余韻に浸っていたという。

「スマホで、婚約指輪とドレスをずっと検索してました。秀樹自身はメガバンク勤務のサラリーマンですけど、実家が割と裕福なんです。お父様が確か著名な大学教授とかで…お母様もとっても上品で素敵な方。

別に玉の輿を狙ったわけじゃないですけど、そういういいお家に嫁げることは素直に幸せだなって」

地元・秋田から上京し、百貨店で美容部員をしながら必死で生計を立てていた詩織。

秀樹と知り合ったのは友人の紹介だった。Facebookで詩織を見つけた彼が友人に、「ぜひ紹介してほしい」と頼んだらしいのだ。

それから2年の年月を重ね、ついにここまでたどり着いた。

しかし夢見心地のままベッドに横たわろうとしたその時、秀樹から不穏な着信があったのだ。

“前言撤回”の許しがたい理由


「詩織、ごめん。それで…その、プロポーズの話はなかったことにしてほしいんだ」

彼女は、今でも一言一句覚えているという彼のセリフを教えてくれた。

「なかったことにしてほしいなんて...意味わかんないですよね。結婚したいって言ったのは秀樹なのに。彼は言いづらそうにずっとモゴモゴ言い訳していましたけど、私も引くわけにはいかないから、何度も理由を問い詰めました」

するとついに観念した彼はこう言ったのだという。「母親と姉に猛反対された」と。

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