実家暮らしの恋 Vol.3

キラキラOL保つため、1人暮らしで貯金ゼロ…。商社勤務の24歳女が妬む、実家暮らしの愛され美女

会社の後輩・恵美理(24)から見た圭介とは?


「えっ!あの美人の彼女さん、実家暮らしだったんですか!?」

恵美理は、池田の発言に硬直した。思わず苦虫を噛み潰すような顔をしてしまったが、池田は気付いていないだろう。

―圭介さんに、彼女…!?

入社2年目の恵美理にとって、圭介は憧れの先輩だ。だから去年の秋に希望通りの辞令が出て、圭介のいる部署に異動になった時は夢見心地だった。

―圭介さんが研修から戻ってきたら、はやくもっと仲良くなりたい。彼女いないらしいし、チャンス。

そう思って努力してきた。圭介と同じ担当につけてもらえるよう動いてみたり、積極的に一緒に残業したりして、圭介と池田が飲みに行くときのついでとは言え、自然な流れで誘ってもらえるようになったのだ。

―やっとこうして頻繁に飲みに行かせてもらえるようになったのに。

―食事会で出会った、アラサ―の実家暮らし女が彼女なんて。しかも、同業…。

恵美理は1人暮らしだ。若手一般職の給料では正直しんどいが、大学入学時に東京デビューを叶えられなかった恵美理にとって、「商社一般職への内定」は、東京進出最後の切符だった。

手取りの1/3が日当たりの悪いワンルームのアパートの家賃に消える。

その残りから水道光熱費、1人分のささやかな食費、華やかなOLでいるための交際費と服飾費などを払ったら、貯金なんてほとんど出来ない。

―ずるい。人生の上澄みの、おいしい、楽しい、快適なところだけ持っていくような女。

―絶対、圭介さんを振り向かせてやる。


恵美理は、圭介の彼女に対する嫉妬心が湧き上がっていくのを自覚した。

「圭介さん、前は会社の寮で1人暮らしだったのに、どうして今はご実家なんですか?」

恵美理はにこやかに圭介に問いかける。

「うーん、甘えてるかもしれないけど、仕事に集中したいし、結婚する前に趣味も楽し......


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