高級住宅街「白金」の真実 Vol.2

ブランド品には興味無し、女性は専業主婦傾向etc. 歴史とデータで紐解く、白金を住まいに選ぶ人とは?


白金。

東京に高級住宅街は数あれど、ここほど有無を言わさぬ圧倒的なブランド力を誇る地名はない。

だが、そもそも白金は、なぜこれほどまでに人々の羨望を得るのか。白金に住む人とはいったい何者で、なぜそこに住むのか。

その理由を、実際に白金で暮らす住人や有識者への取材を基に、歴史、ファッションなど、様々な角度から全三回に分け考察していく。

第一回目は、生まれも育ちも白金というハイスぺ美女の一日を通じて、白金のリアルに迫った。


この土地に品格や富を感じる理由を徹底解説!
「白金に住む」というステイタス


この白金という街は、他の街と比べて、実際にどんな人が多く住んでいるのか。また、どんな人が憧れる傾向にあるのか。そして、何故にそうさせるのか……。

白金という街を紐解く、第二回目の今回は、様々な街を俯瞰的に観察してきた三浦 展さんの、社会デザイン研究者としての視点から白金という街に迫る。


江戸時代から権力者が好んだ、
由緒正しい高級住宅街


まずは、実際に白金に住んできた人々と、白金ブランドが形成された歴史に迫ろう。

この街の歴史は、大量の銀(しろかね)を所有し、“白金長者”と呼ばれた室町時代の豪族に始まる。

江戸時代には武家屋敷が建ち並び、明治以降はその広大な敷地跡が皇族や財界人の邸宅として利用された。

美しい建物や豊かな緑は今に残り、優雅な街並みを作り出している。

アール・デコ様式の「東京都庭園美術館」は1933年に建てられた旧朝香宮邸であり、また「八芳園」は徳川家康側臣・大久保忠教の屋敷跡が整備され今に至る。

そして昭和の富裕層たちにも愛された白金は、さらに威容を誇っていった。

セイコー創業者・服部家邸宅跡をはじめ豪邸が並ぶこのエリアには、見栄や虚栄とは無縁の、圧倒的な王者の風格が漂っている。

華やかさ満ちる港区内に住みたい街は数多かれど、人生に真の勝利を収める人物たちが惹きつけられてきたノーブルなエリア、それが白金なのだ。


港区の中でも白金の住人は、
特別な空気をまとう


この街を歩けば、目を奪われるのは流麗な景観ばかりではない。

美智子皇后を輩出した聖心女子学院や明治学院などのミッション系伝統校、また美術館なども多く、落ち着きのある街並みにどこかアカデミックな雰囲気をプラスする。

プラチナ通りですれ違う住人は、男女ともに派手ではないが上質な物を身につけ、上流の気品をまとっており、大企業の社長や芸能人とすれ違うことも少なくない。

2000年に地下鉄が開通し、利便性が向上すると、周辺エリアは東京を代表するオシャレスポットに。

美食家たちがひっそりと集う名店、幹線道路沿いに建つタワーマンションが、憧れを加速させる。

優雅な暮らしが、自然体で存在する白金。

六本木が何かを起こしたくなる扇動的な街ならば、白金はすでに何かを手にした権力者たちが日常を楽しむ街、かもしれない。

そして、そんな成熟した大人たちが集まることで、また街全体の雰囲気が落ち着きと品位を増す。そして、それを志向する新たな人々を引き寄せる……。

そんなループが、この街を形成しているのだ。

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