表紙カレンダー Vol.37

加藤綾子が夜の丸の内仲通りを闊歩したら、デキる女のキラキラ感が止まらなかった!

毎朝、爽やかな彼女の笑顔を見て、「さぁ今日も頑張ろう」と家を出た人は多いだろう。

フジテレビの顔として、8年間勤めあげた加藤綾子はフリーになった今、しなやかに自身を刷新している。

その姿は、女性としてはもちろん、働く大人として、ただただ眩しい。その輝きの根源に迫った。

「最近、髪を少し切って、前髪を重めにしたんです。新しい髪型になると、メイクも刷新したくなる。そんな女性ならではの探究心は、いつまでも大切にしたいですね。髪型に限らず何でも、今の自分の気分にフィットする正解を探したい」


加藤さん、丸の内OLに扮してみて、どうでしたか?

「高校時代の友人で仲のいい5人がいて、そのメンバーでたまに集まってごはんをするときは、丸ビルやこの界隈のお店に来ることが多いですね。

みんな結婚したり、子育ての最中だったりで、住んでいる場所もバラバラだったりするので地方に住む友人がすぐに新幹線で帰ることができるように。

でも、響きからして憧れる〝丸の内OL〞に自分が扮するとなると、照れちゃいます。だって、普段は全然、そんな人じゃないので(笑)」

ちなみにそうした女子会でも、お店選びはリーダーに任せて、幹事とは無縁のタイプ。

集まった友人からも「すぐに家庭に入りそうだった綾子が、まさか今でも仕事をしているなんて」とよく突っ込まれるというが、ご存じ〝カトパン〞の愛称でフジテレビでは看板アナウンサーとして一時代を築き、2016年、31歳でフリーとして独立。

今年は平昌五輪のキャスターや、日曜劇場「ブラックペアン」で名だたる役者を相手に女優に本格挑戦するなど活動の幅を広げる加藤さんからは、友人たちとの交流から見えてくる本来の気質は、少し想像しがたいかもしれない。

「私の場合、アナウンサーとしてはたぶん異色の国立音楽大学出身で、ずっとピアノのレッスンが生活の中心にあって、門限も厳しかったので、いわゆる〝遊び〞を知らずに育ったところがあって。コンサートや映画もほとんど観に行ったことがありませんでした。

それと小さい頃からひどいアトピー性皮膚炎で、基本的に『外に出たくない』という気持ちがありました。中学に入って良いお医者さんに出会い症状が改善されてからも、自分からなかなか外に向けて行動ができなくて。『健康で普通に家にいられるだけで満足!』みたいな子でしたね」

「レストランでは個室でゆっくり話したい派。丸の内の商業ビルのお店で食事をするときは、同じビルの中で遅くまでお酒が飲める店を探して、はしごすることもあります」


とはいえ、社会人になって取材をし、ニュースを伝え、新しい情報を取りに行く知的好奇心旺盛なマスコミ人に囲まれるようになると、「普段から知識や経験を備えていかないと追いつかない」との気づきから、性格が劇的に変化していったと振り返る。

「変化が激しい時代でもありますし、持論や自負で自らを固めることなく、変わることができる人が、結局はいちばん強いと思うんです」。

そう、しみじみ語る加藤さんだが、フリーになって2年を過ぎた今、改めて変化の途上にいる。

「とにかく仕事優先で、支えてくれる家族との時間も持てずにきたので、『少し歩くスピードを緩めて自分のペースで進んでもいいんじゃないかな』と思って独立しましたが、局員時代は毎日、目の前に決まった仕事があることで、自分を律することができていました。

でも、いざフリーになって、目覚まし時計をかけずに眠れる幸せを優先しすぎると、気持ちがシャキッとしないまま仕事に出かけてしまい、そのせいでいろいろなことが前向きに捉えられないことも。

当然、体にとってもよくないし、基本的に『大きな撮影があるから、痩せよう』などというのが苦手なタイプで、いつでも大丈夫なように普段から準備しておきたい。

今は睡眠を7〜8時間と決めて、朝のうちにちゃんと起きて朝食を作り、夜は定期的にジムに通って、自分を律しています(笑)」。

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