ロマンスグレーの紳士がうら若き女性をエスコート!青山の地下に復活した、伝説のレストランを知っているか?

伝説の店が2年間のブランクを経て、新天地として選んだのは南青山のマンションの地下だった。

そこは遊び慣れた大人たちがお喋りに興じるサロン。かつての店を知る大人が若い世代も交えお酒を飲む。そんな時間が、東京の粋な夜を継続させるはずだ。


古き良き東京の夜を若い世代に伝える、それが青山の大人
『レストラン カナユニ』

52年前、〝カナユニ〞は、〝かなりユニーク〞をその名の由来とし元赤坂に誕生した。

そして本当に、唯一無二なレストランとして数えきれない伝説を生んだ。ボジョレーヌーボーも、キールもここが始まり。

三島由紀夫ら多くの文化人をはじめ、遊び慣れた紳士淑女がよく飲みよく喋り、笑い合った場所だった。しかし一昨年、ビルの老朽化により惜しまれながら閉店。

父とともに赤坂で17年間働き、2代目となった横田 誠さんは「新たな物件探しに苦労しました」と話す。


ジャズの生演奏を楽しめるスタイルも継続。

店では音楽のライブが必須なので地下が好ましかったし、若者の街は選択外。そこで巡り合ったのが、南青山のマンションの地下だった。


晴れて今年の2月に再オープンとなり、思い出の味を求めてまた大人たちが集い始めた。

メニューはレシピから当時のままを引き継ぎ、名物の「オニオングラタンスープ」¥1,300~(小)は、玉ねぎの甘さとビーフブイヨンのコク深さに丁寧な仕事を感じる逸品だ。そのほかにも、タルタルもあれば〝おかゆ〞も用意。

エビのすり身も混ぜられた「ウニの共殻焼き」は¥2,900。

「タルタルステーキ」¥3,900。注文するとワゴンで登場し目の前で仕上げられる。

牛の内腿肉を使用し、叩くのではなくさいの目に切っているのが特徴。出汁醤油が入っていることもあり、味付け海苔で巻いたり白いごはんにのせたりする常連も多い。

温冷差がたまらないと評判の「クレープシュゼット」¥4,600。どの料理も、特別感がありながらも気軽に食べられる。

ジャンルを特定できないこの店をどう表したらいいか横田さんに聞くと「グランメゾンの味とサービスを目指した居酒屋ですかね」と笑う。

お店が位置するのはどの駅からも遠い外苑西通り沿いで、タクシーを利用する客が大多数。そのまま西麻布に繰り出すのもありだし、その逆でここを2軒目とするもよし。

面白い大人が酒場のように気楽に遊ぶなかで、繋がりを生む場所。だから、若い世代も行く意味がある。

ネットの情報ではまず掴めない粋な空間は、足を運ぶしか知り得ないのだ。

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