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煮沸 Vol.3

お金さえあれば生きていける。筆箱の中に友達を隠す少年は、こうして『怪物』に成り果てた


「橋上さん」

「…なんだ?」



「…お兄さんはどこへ行ったんですか?」

笑いながら飯島が言う。

「調べました。あなたは、長男です。お兄さんなんていません」


頭の中で、電灯に蛾が衝突するときの電子音のようなものが響き渡った。

昔、よく聞いた......


この記事へのコメント

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No Name
怖い、でも惹かれる
このあとどうなってしまうのか予想がつかない
リナレンを読み終わったときとな全く逆の気持ちです(笑)
2018/08/16 05:2999+Comment Icon8
No Name
理科室で何があったの?
にしても子供残して週末親いないって…塾の時の100円て…この人可哀想すぎる…
この物語に出てくる人、みんな不幸だね…
2018/08/16 06:0099+Comment Icon5
No Name
もう全く予測出来ない。代田とか使っちゃいけない名前使うし、米倉さん死んじゃったし、お父さんいきなりきて大輔返しにきたし。大輔どう返すのー?こうなるとお母さんもどこー?って思う。毎回怖いけど気になりすぎる。これこそ週2でお願いします。
2018/08/16 05:5699+Comment Icon5
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煮沸

【11月23日(土)『煮沸 第二章』配信が決定!】

(あらすじ)
凄惨極まる少年期により解離性同一性障害(多重人格)に陥った男。
さらに男には、考えられない「特殊な能力」が備わっていたー。

昭和から平成へと受け継がれた「社会の負の遺産」により産み出された、最悪の怪物 ”橋上 恵一” 。

恵一により繰り返される数々の凶行、そして手記により徐々に明かされるおぞましき過去。
やがて物語は、決して予想できない衝撃の結末を迎える…!

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