愛しのドS妻 Vol.7

愛しのドS妻:二番手女の逆襲、開始。深夜2時のリビングに鳴り響く地獄のコール

ダナンのリゾートで過ごす日々は、まさに天国だった。

何に追われることもない、のんびりと流れる時間。喧騒の日々からかけ離れた、非日常の空間。身の回りのことは専属のバトラーが甲斐甲斐しく世話をしてくれ、一切のストレスを感じない。

そんな毎日を過ごしていると、自然と寛容の心が生まれるのだろう。

滞在が深まるほどに、華の貴裕に対する態度はみるみる軟化し、移動中は自ら腕を絡ませ、休憩中のデイベッドでもぴたりと身体を寄せてきたりする。

「俺たちって、本当に相性がいいよな」

貴裕が満足げに呟くセリフにも、華は「そうね」と愛らしく頷いた。

この時が、永遠に続けば良い。

…しかし貴裕がそう願ったのも虚しく、ふたりの幸せムードは帰国とともにあっさりと崩れ去ることとなる。


深夜2時のコール


帰国したその夜、ふたりは旅の疲れを癒すべく早々に就寝した。

23時前にはベッドに入ると、華は隣ですぐに寝息を立て始め、貴裕もそのリズミカルな音を聞きながら心穏やかに眠りについた。

異変を感じたのは、それから3時間後のことである。

RRRR….

遠くで、固定電話......


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