田辺さんのことがずっと頭から離れないまま、結局1ヶ月が過ぎてしまった。
しかし、神様は味方をしてくれた。同じ雑誌で次号の広告案件の出稿が決まり、私は田辺さんと再会できることになったのだ。
ただ今度の撮影は、スタジオではなく屋外の撮影だった。
—屋外かぁ...
今までの私だったら屋外撮影は嫌いだった。
しかし撮影当日、私は家を出る前にこの前美沙さんに教えてもらった『薬用デオドラントZ』の全身用スプレーを全身に吹きかけた。
さかさまに使えるスプレータイプなので、手が届きにくい背中にも万遍なく行きわたる。ノンパウダーで白残りしないので、服を着たまま使えるのが便利なのだ。
—よし!
ピンと背筋を伸ばし、家のドアを開けた。
「畑中さん!お疲れ様です!今日は暑くなりそうですね」
現場に到着した途端、相変わらず爽やかな笑顔を浮かべた田辺さんが駆け寄ってくる。
その笑顔は太陽より眩しくて、思わず私はクラっとしてしまった。
「た、田辺さん!お疲れ様です」
撮影は順調に進んでいたが、時間の経過と共に気温はどんどん上昇していった。しかも厄介なことにこの季節になると湿度も高く、蒸し暑い。
しかし、私はお気に入りの薄い水色のノースリーブニットで一人涼しい顔をキープしていた。
「畑中さん、このカットどうですか?」
「あ...!はい!いいですね」
撮影モニターを見ているとふと近づいてきた田辺さんを、いつもなら警戒して遠ざけるところだが、今日はあまり気にならない。
「なんか、畑中さん雰囲気変わりました?前より華やかになったと言うか、何というか...」
『薬用デオドラントZ』の全身用スプレーのおかげでいつものようにベタつかず、肌もさらさらしている。
夕方になり、心地よい風が吹いてきた。田辺さんに褒められて、私は嬉しさでいっぱいだった
◆
「畑中さん、良ければ、この後二人で飲みに行きませんか?」
撮影が終わったのは、ちょうど18時だった。皆がバラバラと解散していく中、田辺さんがそっと私を誘ってきた。
「えっ...」
私は戸惑いながらも、笑顔を浮かべてこくりとうなずいた。すると田辺さんはさっと手を上げて、タクシーを止める。
「お腹空いています?打ち上げ兼ねて、飲みましょう!」
そう言ってタクシーの運転手さんに、“西麻布まで”と行き先を告げる田辺さんの横顔を、私はぼぅっと見つめた。
少し歩いたり走ったりするだけで汗をかいてベタベタになり、つい男性と一定以上の距離を置きがちだった。でも『薬用デオドラントZ』のお陰で肌がさらさらしていて、肌がふれてしまってもいいんじゃないかと思えてくる。
思わずふんふんと鼻を鳴らして嬉しそうにしていると、田辺さんは隣でぷぷっと笑いだした。
「畑中さんって、本当可愛いですね」
そう言って近づいてくる、田辺さんの顔。その至近距離に、一気に胸が高鳴る。
「あれ...なんかせっけんのいい香りがする」
「あ、ありがとうございます...」
がちがちに緊張している私に向かって、田辺さんはにっこり笑ってこう言った。
「清潔感のある香りの女性って、素敵ですね」
―これって、もしかして、いい感じ!?
私も最初、田辺さんの清潔感ある佇まいに強く惹かれた。男女ともに、“清潔感”というのは、好意を持つ最初の条件なのかもしれない。
―自信のある女が、婚活を制す。
“結婚”というゴールを目指すなら、最初の一歩として、デート前の汗のニオイ・エチケットに気を付けよう、と私はタクシーの中で強く決意した。
Fin.
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