2012.06.21
キーワードは角打ち!? 4.穴場のセンホロ Vol.1酒屋バル nibu
若者が夜な夜な集う新時代の角打ち
暮れなずむひととき、酒屋の裏口とおぼしき扉を開け、簡素なカウンターで乾き物や缶詰をつまみにカップ酒をグビリ。街の酒屋が雪崩のごとくコンビニに姿を変えた昨今、そんな古き良き角打ちは風前のともしびだ。一方で、別の危機感を抱く若き酒屋の店主もいた。ビールは量販店に客が流れ、日本酒の需要も減る一方。業界を閉塞感が覆う。でも、受け身にならず、自ら次世代へ良い酒を発信することが未来へと繋がるのではないか。そうして松本祐児さんは3代続く酒屋を改装、昨年7月に現代版角打ちとして再スタートした。
内装は小粋なダイニング風で、販売用の酒が並ぶ冷蔵庫はさながらセラーのよう。角打ちではなくバルと名付けたのは、若い人にも入りやすいように。酒のメインは常時20種類を揃える日本酒と、国産に絞り込んだグラスワイン。「日本にはいい酒があることを知ってほしいんです。手頃な値段で提供できるのも、酒屋だから可能なわけですし」と松本さん。
商店街の外れで、ご近所にマンション街がある環境。思惑通り若い客も席を埋めるが、その多くははるばる店を目指してやってきた人。電車賃を払ってでも行きたくなる磁力が、ここにはあるのだ。
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