残念極まる男 Vol.7

「ボーナス3,000万」なはずなのに、100円単位でワリカンする外資系証券マン。自慢男に隠された真実

一流の仕事につき、高い年収を稼ぐ東京の男たち。

世の中の大半の女性が結婚を夢見る、いわゆる“アッパー層”と呼ばれる人種である。

しかしその中でも、ハイスペであるが故に決定的に“残念な欠点”を持つ男、というのが存在するのだ。

元彼を35歳の美女・恭子にとられて傷心中の瑠璃子は、彼を忘れるためにハイスペ男との出会いを積極的に繰り返すが、なぜか残念男たちを次々引き寄せてしまう。

瑠璃子が出会う、“残念極まる男”たち。あなたも、出会ったことはないだろうか?

ワインスクールで知り合った、外資系証券会社で働くユウスケの財力とハイスペックぶりに目が眩んだ瑠璃子。しかしクラスメイトから、彼にはある秘密があると忠告されてしまう。


瑠璃子は、ワインスクールのクラスメイトであるアキと麻布十番の『カラペティ・バトゥバ』に食事に来ていた。先日アキが放った一言が、ずっと心につかえていたのだ。


―ユウスケさんの本当の正体、知りたい?


結局あの日は聞きそびれてしまったが、今日こそ真実を聞き出そうと、少しそわそわしながらこの日を迎えた。

あれからユウスケとは、変わりなく連絡を取り続けている。パリに行っていた彼は、帰国するなり空港から瑠璃子にLINEをくれたのだから、彼も瑠璃子のことを気に入っているのだろう。

「高級スポーツカーで、フランス縦断ワイナリー巡りしてきたよ!」
「腕時計を家に忘れてきちゃったから、現地で買ったんだ。毎日ヴァンドーム広場のジュエラーに通いつめていたら、すっかり顔を覚えられたよ!」
「ホテル“ル・ムーリス”のバーに飲みに行ったら、一流ブランドのデザイナーが居合わせて、すっかり仲良くなったよ。今日も“ユースケ、サヴァ?”なんてメールが来ていたっけ!」

―たしかに、言われてみたらすごい自慢のオンパレードかも…?

前は全く気にならなかったはずなのに、アキに言われてからはやたらと不自然に飛び出す固有名詞が鼻につく。

「それで…アキ。ユウスケさんの話なんだけど、この間の続き聞かせてもらえないかな?」

瑠璃子は何かを祈るような気持ちで尋ねる。するとアキは小さく笑って、語り始めた。

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