神楽坂で遊び尽くした人々がこぞって訪れている奥神楽坂。神楽坂駅矢来口から江戸川橋方面に向かう一帯を指すが、このエリアにいま、美食店が増えているという。
高級住宅地にも近く、客層の良さが落ち着いた雰囲気にも繋がっているそうだ。
このネクストブレイクなエリアで、いま注目を集めている焼鳥店がある。
相当なデート仕様との噂だが、その真相はいかに?
デートやお忍びに使いたいお洒落な焼鳥
『神楽坂あかべえ襷』
美味しい店が点在するこの通りにポツンと灯る明かり。地下へと続く階段を降りると、シックな空間にスタイリッシュなカウンターが見えてくる。
このエリアで今、噂を呼んでいるのが『神楽坂あかべえ襷』だ。
奥には半個室も完備しており、プライバシーも担保。お忍びで著名人も訪れるという。
料理は、フレンチやビストロを思わせる前菜や一品料理と焼鳥の融合が食べ手の感性を刺激してくれる。
店名の『あかべえ』とは有名焼鳥店の店主がお忍びで通う西葛西の焼鳥店の名。
この焼鳥にほれ込んだオーナーが、同店のタレや技を受け継いで残したいと店を始めた。
味は受け継ぎつつも、プレゼンテーションは大幅に変更。大衆的な西葛西のお店に比べ、コース一本で、デートやお忍びに最適。
お酒とのペアリングを前提に考えた構成で、前菜のササミにはタプナードソースを添えたり、ねぎまにビネグレットソースを使用。
焼鳥にもひと手間が光る。ポロ葱のねぎまはビネグレットソースがのり、レバーは「あかべえ」秘伝のタレが美味しい。4種類の胡椒を合わせたオリジナルの調味料は、複雑かつ味の深みを感じさせる。
焼鳥という枠に捉われることなく、アプローチはいたって柔軟。次にどんな一皿が出てくるのか、心底ワクワクが募る。
ワインは、マスターソムリエの坂上浩二氏がセレクト。〝塩に白〞といった、焼鳥とワインのセオリー通りのペアリングでは味わえない、ドラマチックなマリアージュがワイン好きをときめかせる。
ほのかに甘みのあるタレや串ごとに銘柄の違う鶏肉を使うなど、そのDNAは見事にここで花開いた。
新解釈の焼鳥店であり、知られざるエリアに、こういった店を知っていてこそ、男の格が上がるというものだ。