銀座美味逸品 Vol.2

クイキリ エグチ

喰切り 江ぐち

高貴な薫りを纏いし珠玉の丸雑炊に一流を知る

左.江口透氏

おそらく御年50歳を超えたと思われるのだが、12年前のオープン当初と変わらぬ若さと、ツヤツヤのお肌はすっぽん効果の賜物か? 銀座に移ってはや3年。ますます血気盛んに活躍中

右.丸雑炊の白トリュフがけ

イタリアはアルバ産の白トリュフが出回る秋から冬にかけてのみの限定メニュー。白トリュフは時価だが、大体、写真の量で¥10,000前後。丸雑炊のみならば1年中提供で、1人前¥6,000

土鍋にふつふつと煮えたぎるクリアにして、精悍な香り漂うスープ――。これが、銀座『喰切り 江ぐち』の逸品、すっぽん鍋こと"丸鍋"である。一切の雑味なく、雅味にして芳潤。他店と一線を画すのは、甘さをグッと抑えたそのシャープな味わいだろうか。それもすっぽんそのものの滋味を際立たせるため、酒を極力控え、約2時間余りの間、鍋につきっきりで火加減を調整する、ご主人・江口透氏の、並々ならぬ熱意と努力の賜物だろう。

かつては、男性の精力剤的なイメージが強かったすっぽんも、今では、美肌効果を期待する女性にとっての、まさに憧れの食べもの。深奥な味わいの中にも、どこか妖艶な旨みを宿したここ『喰切り 江ぐち』の丸鍋は、本物を知る大人が集う街・銀座にこそ相応しい。そして、その妖艶さをさらに実感、増幅させるのが、白トリュフがけの丸雑炊である。すっぽんの旨みをたっぷり吸い込んだご飯だけでも十分美味なうえに、惜しげもなくふりかける白トリュフの贅沢さ!自分でお好きなだけどうぞ、というパフォーマンスも、いかにも銀座らしい。

「銀座のお客様は大人ですね。食べ方も粋。アラカルトでさっと食べて次に行く。食べ慣れていらっしゃいますよ」とは、江口氏。12年前、外苑前にオープンして以来、西麻布から銀座へと店を移してきた氏だからこそ痛感する、これぞ銀座で働く醍醐味なのだろう。


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