『さくらの親子丼』で売上げ急上昇!真矢ミキさんがうなった親子丼の名店とは?

テレビ画面から出汁の香りが伝わってくるような湯気をたてるトロトロのどんぶり——。

いま、話題のテレビドラマ『さくらの親子丼』に主演する真矢ミキさんをお招きし、ドラマの見所とおすすめの親子丼のお店をうかがった。


「土曜日深夜の“食テロ”爆弾!」、「この時間帯にあの親子丼の映像は反則」という声があがっているのが、東海テレビ制作・フジテレビ系で毎週土曜日23時40分から放送されるオトナの土ドラ『さくらの親子丼』だ。

真矢ミキさんが演じる古本屋の店主さくらが、さまざまな問題を抱えた人々に親子丼を振る舞うというストーリー。

ただし、ありきたりな食ドラマとはひと味違う。社会の問題を取り上げる、ジャーナルスティックな側面もあるのだ。

主演の真矢さんに、ドラマの見所について、そして親子丼や食についてのお話を訊いた。


——ドラマでは、温かくてとろとろの親子丼は、真矢さんが演じるさくらのやさしい内面のメタファーとなっています。真矢さんも、食べ物で気分が和らいだ経験はありますか?

「私は食べることが大好きなので、たくさんあります。たとえば仕事で長くアフリカに行った時、帰国した日に普段はほとんど厨房に立たない主人が料理を作って待っていてくれたんです。

7種類か8種類の野菜をただみじん切りにしたシチュー。あれは美味しかったし、普段何もしない主人のおもてなしが嬉しかったです。照れくさい話ですけど(笑)」

——真矢さんが疲れた時に食べる“パワー飯”は?

「納豆、オクラ、山芋などのネバネバ系とか。あと、疲れた時はやさしい味から口に入れたくなるので、お出汁をとって、大好きなキノコ類を玉子とじにするとか。親子丼もそうです。温かいものをいただくのって違うと思うんですよね。こう言うと、料理上手みたいに聞こえますね(笑)」

——週末の夜を楽しみにしている人も多い、『さくらの親子丼』のこれからの見所を教えてください。

「取材に取材を重ねてつくったオリジナルドラマなので、骨太なんです。私は朝の情報番組もやらせていただいているので、日々の社会問題とドラマの内容がつながっているように感じます。

たとえば児童虐待はその父親、母親だけが悪いのか、やはり政治や社会から変わらないと解決できないんじゃないかとか、みなさんと考える内容になっています」

——真矢さんが演じる主人公のさくらが、古本屋の女主人という設定が、絶妙だと感じます。

「ネット社会には問題がある一方で、ネットの便利さも捨てがたい、というところで、いま人は立ち止まって考える時期にさしかかっているんじゃないかと感じます。いいものは吸収すべき、でも残すモノはアナログでも大事にする。そこで、古本屋という入口になっているんですね」


——今年、12月22日(金)にはディナーショーも予定されているそうですね。

「『東京プリンスホテル』鳳凰の間で、若い方から大人の男性、女性までが肩の力を抜いて、楽しめるものにしたいと思っています。あまり気を使わずに、“あるある”というトークをしながら、共感できたり夢を持てるような唄を歌っていきたいな、と。ユーモアに富んだ、一瞬でも現実から離れていただけるようなディナーショーにしたいです」

——もう一度『さくらの親子丼』のお話に戻りますが、このドラマを始めてから親子丼が気になるようになりましたか?

「それはあります! コンビニでもつい親子丼を見ちゃいますね。絶対にコンビニでも親子丼の売上げは上がったと思いますよ(笑)。

もちろん家でも自分でつくってみたり、美味しいと評判の人形町の『玉ひで』や渋谷の『はし田屋』にうかがったり。それで、親子丼にはすごく学ぶところがあると思いました。

鶏肉とお出汁と玉子と玉ねぎだけ、『玉ひで』に至っては玉ねぎも入っていないくらい、シンプルな料理じゃないですか。だから良い食材を吟味して、しっかりお出汁をとって、という具合にどれだけ手間をかけているかが味に出るんですね。

さくらがつくる親子丼も花ガツオからしっかりお出汁をとって、丁寧に作っているから美味しい。シンプルな料理だからこそ、繊細さが求められるということがわかりました」

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