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  • 出世競争にもがき苦しむ32歳のメガバンカー。そんな男を救った 、現代妻の“内助の功”

    いくら後輩に出し抜かれたと言っても、雅人にもプライドがある。普段通りに接するのが、一番だろう。

    湯船にゆっくりつかって体が温まると、暗くなっていた気分が少しすっきりしたようだ。鼻歌を歌いながらタオルで体を拭いていると、見慣れぬものが目についた。

    先ほど彩に渡された「バブ メディケイティッド」という入浴剤だった。


    パッケージには、「泡の数がバブの10倍(※1)」とあり、あの泡の正体はこれなのだと納得した。

    この入浴剤は「特に疲れがたまった時に」おすすめのものらしい。いつもと違う様子の雅人に、妻は気づいていたのだ。言葉ではなく、さり気ない気遣いで雅人を思いやる彩に、心底感謝した。

    「お風呂、気持ち良かったよ」

    浴室から出てきた雅人は、彩にそう言った。

    キッチンで夜食を用意している彩は、振り向きもせず「良かった」と言ったが、チラりと見えた横顔は微笑んでいるのが分かった。



    「おはよう」

    翌朝、雅人はいつもより30分早く出勤した。昨日早めに帰り、リフレッシュできたからだろうか。普段より早く目が覚めたのだ。

    総一郎は、すでに出社していた。雅人が挨拶しても総一郎からの返事はなく、パソコンに向かって仕事をしていた。

    銀行は年功序列なので、若年層から順番に机を並べる。若手が少ないこの部署では、31歳の総一郎が末席である。

    ―何だよ、無視かよ・・・。

    雅人が忌々しく思いながら席に座った瞬間、珍しく総一郎が声をかけてきた。

    「雅人さん。ちょっとこの決算書、見てもらえますか?」

    いつも余裕綽綽の総一郎にしては珍しく、切羽詰まった表情だ。聞くところによると、9時から始まる会議の資料の数値に、ミスがあったようだ。昨夜からその数値のミスを突きつめようとしているが、どうにも合わない。

    それは例の戦略案件の、決算書に関する分析資料だった。

    総一郎は京都大学の工学部出身で、もちろん業務に対する勉強量は並大抵のものではないが、会計知識に関しては、商学部出身の雅人に軍配が上がる。

    ―断ろうかな。

    そんな意地悪心が、一瞬頭によぎる。しかしいつもより早く出社したので、始業まで時間があった。

    「いいよ」

    今日は、精神的にも余裕があったのだ。



    「あら?今日は何かすっきりした顔してるわね」

    その日帰ると、彩がいつものように出迎えてくれた。

    あのあと結局、雅人がミスの原因に気づき、総一郎は慌てて資料を訂正し会議に出席した。総一郎が何か言ったのか、会議室から出てきた岸田に「ご苦労さん」と珍しく笑顔で言われたのだ。

    今までは総一郎に対して悔しさがあったので、岸田に先入観があったのかもしれないと、その表情を見て雅人は思った。切羽詰まって、余裕を失くしてしまっていた。

    雅人はいつも通り、浴室へ直行する。

    妻のおかげで余裕を取り戻した雅人は、年末までのもうひと頑張りに向けて、身も心もリフレッシュするひと時を大切にしようと決めていた。

    ―Fin.




    ■雅人と彩オススメの「バブ メディケイティッド」

    (左から柑橘の香り、森林の香り、花果実の香り)

    これから年末に向けて特に疲れがたまった時に使いたい、「バブ メディケイティッド」。プレミアム処方の高濃度(※1)炭酸が、温浴効果を高めて疲労・肩こり・腰痛・冷え症に効く!泡の数、バブ10倍(※1)のここちよさ。ビッグサイズでパワフル発泡。温泉成分(※2)配合で、湯あがり後も温かさが長続きする。

    詳しい商品説明はコチラ>>

    ※1:バブゆずの香りと比較
    ※2:炭酸水素ナトリウム・炭酸ナトリウム

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