渋谷のど真ん中で“新しすぎる生き方”を試みる若者に、とりあえず話を聞いてみた

明治通りとキャットストリートの交差地点に、2017年4月にオープンした『渋谷キャスト』。

ショップやオフィスが入る、このビルの13階から16階には80戸の賃貸住宅があり、13階には新しい生き方を模索するコミュニティがある。

一体、どんな人々が暮らしているのか? 4名の住民に聞いた。

—まず、『渋谷キャスト』について教えてください。

藤代「ここは東急グループが進める渋谷再開発プロジェクトのひとつです。オフィスやレストラン、イベントスペースやシェアオフィス、レジデンスなどの複合ビルになります」

神田「14〜16階は一般の方も入る賃貸住宅なんですが、13階は“新しい生き方”を模索するためのコミュニティ『Cift』としての役割も持っています。現在、19部屋に38人が暮らしています。全員がクリエイターというのが特長です」

藤代健介氏
大学院在学中に場のデザインコンサルティング会社prsm設立。大規模開発のコンセプトデザインや東日本大震災被災地でのコミュニティーデザインなどに多重的に携わる。世界経済フォーラムのGlobal Shapers Communityに選出され、2016年度東京ハブのキュレーターを務める

—確かに、皆さん、肩書きが普通じゃないですね。

丸山「今日の4人だけでも、かなり異質ですよね(笑)。僕は『旅する美容師』として、渋谷とカンボジア、シンガポールに拠点を持っていて、ここでは、部屋をビューティボックスにしています。住人の髪や美容についてのアドバイスや実際に施術をすることもあります」

神田「私はファブガール(製造、組み立てを意味する「Fabrication」と「Fabulous」のダブルミーニングで楽しいモノづくり、の意味)として、3Dプリントでモノづくりを行いつつ、会社経営などをしています。私たちの他にも、映画監督やデザイナーなど、多種多様な人が一緒に暮らしているのが特長ですかね」

丸山 裕太氏

ヘアメイクアップアーティスト。年の3分2を海外で過ごし、旅する様に働く美容師として新しい働き方を実証。株式会社美ショップジョージ、ヘアーラウンエゴ、国際美容ボランティア協会 代表、青年版国民栄誉賞受賞、カンボジアに美容学校設立中

—普段はどのような生活を?

石山「共有スペースがあり、帰ってくれば誰かいて、一緒にごはんを食べたり、語らったりしています。加えて、皆で仕事を受けたり、企業のコンサルをすることもあります。会社でも住居でもない、新しい共同生活体ですね」

神田「私は子育てをしているんですが、保育園の帰りにキャストに来て、ごはん食べて、みんなに遊んでもらったり。他にも子連れの方がいるので、補い合いながら、都心での子育てをしています」

神田 沙織氏
1985年生まれ。3Dプリントサービス運営、「ものづくり系女子」活動を経て株式会社wip設立。著書に「3D Printing Handbook」。2015年、独創的なICTへの挑戦者を応援する総務省「異能vation」プロジェクトに選ばれる

—仕事を受ける、というのは具体的にどのようなことなのでしょう?

藤代「現在は、大手メーカーさんとお仕事をしています。例えば、このような暮らし方を嗜好する人達を対象にした市場開拓や商品開発などですね」

石山「会社員というよりは、比較的自由に動ける人が多いので、都度最適なメンバーをアサインしていけるのも強みですね」

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