みんな大好き「丸の内」が今後どう変わるのか、三菱地所社員に聞いてみた!

大手町・丸の内・有楽町からなる“大丸有”で約30棟のビル開発に携わってきた三菱地所。明治以来一貫してその発展に大きく寄与している。つまり、丸の内を語るに欠かせない大立者なのだが、実際彼らが考える“これからの丸の内”とは、どんなものなのだろうか?

1968年当時の写真。オフィス需要が急激に高まった高度成長期。31mの高さ制限が緩和されたことでより高いビルが建設された。丸の内仲通りは13mから21mに拡幅した

時代に合わせてカタチを変えていく〝東京の顔〞

丸ビルが今年で竣工15年、新丸ビルが竣工10年という。この進境著しい丸の内エリアの街づくりにおいて、明治時代から変わらずにタクトを振っているのが三菱地所である。

「初めからオフィス街だったわけではありません。1890年、当時の岩崎家当主、彌之助が政府の要請を受けて、荒れ野だった陸軍練兵場を莫大な予算を投じて東京市から取得。

その背景には、ロンドンやニューヨークに比肩するオフィス街を作るという彌之助の目論見があったのです」(広報部・木寺恵理さん)

1894年の三菱第一号館(現在は美術館として復元)の竣工を皮切りに赤煉瓦作りのオフィスビルが次々と建設され、「一丁ロンドン」と呼ばれるように。

さらにその後、アメリカ式の大型ビルが立ち並び、「一丁ニューヨーク」とその呼び名を変えていった。

高度成長期には、オフィス需要の高まりを受けて16棟ものビルを建築し、仲通りも拡幅されていった。

「その後、都庁が新宿に移転。丸の内の外にテナントも移り、〝地盤沈下〞などと呼ばれる停滞時期に。ただ阪神大震災以降、耐震性強化の動きがひとつの契機でした」(木寺さん)

東京駅日本橋口周辺の事業「常盤橋街区再開発プロジェクト」は、2027年竣工予定。災害拠点機能を持ち環境負荷軽減を目指した次世代社会にコミットする。写真は完成予想図

そして1998年より次なるステージを見据えた開発が進んでいく。丸ビル・新丸ビルを筆頭に耐震性を備えたものに建て代わり、オフィスのみならず商業施設や飲食店が充実。

仲通りも整備してプロムナード的な性格を持つと来街者が増加し、ご存知、現在の活況である。

「どのビルも同じ顔にならないように設定されたコンセプトに基づき、店舗の種類や業態までを企画、差配しています。〝人を想う、街を想う〞という考えのもと、来街者が世代を超えて楽しめるよう、街ぐるみでサポートしたいですね」(商業施設営業部・徳永好美さん)

平日の昼だけが賑わうオフィス街という顔は過去のもの。現在は休日も、平日の夜も人出は多い。

実際、新丸ビル「丸の内ハウス」では平日翌朝4時まで営業しているし、丸の内栄楽ビル「iiyo!!」では今までなかった雑多で楽しい横丁感を表現。その計算されたエンタメ力は、テーマパークのようでもある。

振り返れば、時代の要請に合わせて形を変えてきた丸の内。「常盤橋プロジェクト」では、新たな概念に基づいた次世代型街づくりの様相。

向こう100年も〝人を想い、街を想い〞、進化していくことだろう。

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