私たち、騙された? Vol.2

私たち、騙された?:年功序列はまだ消えない。雑務を押しつける、40代"お姉さま"の超えられない壁

今夜は、彼氏の優太と食事の約束をしていた。

赤坂にある『ラ・スコリエーラ』は、二人が付き合う前から通うお気に入りのお店だ。

以前は毎回素敵なお店を調べて予約をしてくれていた優太だが、付き合って1年が経った今では、美貴がすっかりお店の決定権を握っている。

乾杯を終えると、優太がワイングラスを置きながら、話を始めた。

「今月、同期2人が本部に異動になったんだけどさ。話を聞くとそんなに営業成績も良くないのに上司に取り入ったって噂で。美貴、そういうのどう思う?」

「どう思うって言われても…」

優太の後ろ向きな考え方に、少し違和感を覚える。

こういう場合、彼女として何と返すのが正解なのだろうか。


上司に取り入っただけで、全く見込みのない社員が出世コースである本部に行けるなんてことはないはずだ。上司から好かれることも実力の内と言う。

優太に返す言葉選びに迷っていると、優太がおもむろに切り出した。

「俺、転職しようかな…?最近、目黒にあるIT企業に転職した友達も世界が変わったって言ってるし…」

「え、今の会社辞めるの?もったいなくない?」

咄嗟に出た言葉で、改めて思う。大企業ブランドを捨てるのは「もったいない」ということに。

どうやって優太の転職を止めるか考えていると、エミリからのLINEが目に飛び込んできた。

「さっき偶然タクヤに会ったんだけど、めちゃくちゃかっこよくなってたよー!先月外資系IT企業に転職して、六本木勤務なんだって」

―え、タクヤが…!?

将来のことを何も考えていなかったように見えたタクヤが、まさかそんなキャリアアップを遂げていたなんて、想定外だった。転職先は日系大企業を上回る、グローバルで革新的な会社だ。

優太を横目に、美貴は気がつけばカバンから携帯を取り出し、タクヤの連絡先を探していた。

▶NEXT:10月13日 金曜更新予定
逃した魚は大きかった?元彼タクヤのエリート商社マンを上回る魅力に、混乱する美貴。

※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、記事配信時点でのものです。

この記事へのコメント

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No Name
どこが知的美人なんだか、、ステータスでしか男を見てないクズじゃん笑
2017/10/06 06:2582返信2件
No Name
「優太を横目に、美貴は気がつけばカバンから携帯を取り出し、タクヤの連絡先を探していた」

清々しいクズwwwww
2017/10/06 09:3675返信1件
No Name
大企業なら安定と言えるわけじゃないけど、どういう選択をするかはその人の性格を表しているから、人を見る要素の一つにするのは否定しない。タクヤは物事を飄々とこなしつつチャレンジしていくタイプに感じるし、優太は困難な局面で逃げ出す人かもしれない。
しかし、東カレに出てくる女の子に『糟糠の妻』ってのはおらんのかね??みんな上澄みのいいとこ取りを狙うばかり。

あ、それから。
バブルを謳歌したのって40代後
半だよね?40代でも前半の設定ならお酒が飲めないうちにバブル崩壊ですから、それこそバブルの残り香しか知らない。
2017/10/06 06:5047返信2件
No Name
作り話とは分かってるけど…
他人にたかるなよって思うわ。
2017/10/06 07:1625返信1件
No Name
ただ、見る目がなかっただけ。自分からフッておいて、大企業に転職したとたん連絡来るとか、変わってないなと笑っちゃうね。元カレさん、バッサリ言っちゃってください!!
2017/10/06 09:1416
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