東京美食MAP 10の街 麻布十番、肉タウン Vol.3

アソコ

あそこ

都会と下町が溶け合うこの街らしい小料理屋

前沢牛ざぶとんの炙り わさびしょうゆ¥5,000。絵付けの皿に美しくサシの入った肉が映える一品

いかにも遊び人好み。『あそこ』をひと言で表現するとそうなってしまう。決してきれいとは言い難い。ここが食べもの屋だというならば、定食屋。よくて居酒屋。そんな構えであるというのに刺身の素材は銀座の一流鮨店と同レベル。

海老フライを頼もうものなら車海老、それもその時期に良い産地の天然ものを揚げてくる。このギャップを楽しめるのはこなれた遊び人に限られるだろう。それもとびきり食いしん坊の。魚が良いのは親の代まで築地でマグロの仲卸だったという女将、渡辺晃美氏の人脈の賜物だ。女将は生まれも育ちもご近所。

コンビを組むことになった店主、佐藤修一氏が約10年前に40歳過ぎて脱サラし、料理人になる過程でも街の人にずいぶん助けてもらったという。氏は某名店で料理の基礎を、『富ちゃん』でフグの捌き方を学んだ。六本木ヒルズのお膝元にありながらも下町風情が残るこの街らしい成り立ちである。

さて、この店で肉といえば岩手おがた牧場直送「前沢牛ざぶとんの炙りわさびしょうゆ」となる。串を打って炭床で20~30分焼く。このとき塩は打たない。「最初に塩をすると肉に味が付きすぎるんです。良い肉だから、そのまま肉の味をストレートに味わって欲しい」と言うのが主人の弁だ。赤身とサシ、肉らしさ炸裂!これを食べたら2軒目に繰り出すパワーが湧いてくる。

小さな店ゆえ予約して訪れたい

車えび(熊本・天然)フライタルタルソース¥2,500。車海老の大きさによって2~3本盛られてくる

左.そのボリュームに、誰もが驚嘆

右.今日のたきこみごはん 鮭といくら¥4,000。西京漬けの鮭を炭火で焼いてから、ごはんと炊き込み、炊きあがったら、身をほぐし混ぜてツヤツヤのいくらと海苔を乗せて完成。鮭の皮のコラーゲンのねっちり感と焼けて香ばしい部分がたまらない。これで酒が飲める

ワインはグラス¥700、ボトルは¥5,000~。持ち込みは自由、無料

右.店主、佐藤修一氏と女将の渡辺晃美氏。二人三脚、息を合わせて深夜まで頑張る、頑張る


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