にゃんにゃんOL物語 Vol.2

にゃんにゃんOL物語:年収460万のOLは、年収1,000万以上の男性に見向きもされない

17:45。皆が一斉にゴソゴソと動きだす


特に代わり映えもしない日常業務を淡々とこなしているうちに、ようやく定時の時間が近づいてきた。

会社の定時は、18時。

基本的に残業もなく、時計の針が18時を差せばすぐに帰れる。でも勝負は18時前から始まっている。

まず、17:30くらいになれば1日座りっぱなしでむくみ始めた足のマッサージを開始する。男性との食事の席に、むくんだ足で登場するんなんて言語道断だ。

デスク下で、せっせと足裏でゴルフボールを転がしながら、ふくらはぎのツボを押す。

17:50になったら席を立ち、お手洗いに行って化粧室に置いてあるコスメポーチで軽く化粧直し。

「この定時前の30分が、1日の間で一番忙しいよね。」

結衣と化粧室で鉢合わせ、お互いに笑ってしまった。そう、私たちの1日はアフターファイブのためにあると言っても過言ではない。

一昔前なら、“家事手伝い”と言えたのかもしれない。でも、現代の婚活市場では、働いている女性の方が優位になる。

だから、結婚するまではこの仕事を続けると決めている。

仕事が好きだからではなく、体裁のために働く毎日なのかもしれない。

「早く結婚して、楽になりたいなぁ。」
「今日の食事会の相手に、期待だね。」

こんな会話ばかり、毎日繰り返している。


まだまだ続く、腰掛けOLのルーティンワーク


17:55には席に戻ってカーディガンを羽織り、すぐ出られるよう準備開始。

18時を過ぎると、先輩が席を立ったのを見計らってから再び化粧室へ戻り、デスクの引き出しに置きっぱなしにしてあるコテで髪を巻き、ようやく戦闘準備完了だ。

「じゃあ、行こうか。」

アクセサリーを大振りの物に付け替え、気合いを入れなおす。今日は結衣と、アリサさんがセッティングしてくれた食事会に参戦する日だった。

アリサさん 曰く“終わっている”という私に希望の光を差し込むべく、取引先である代理店の人を紹介してくれるという。

丸の内線から日比谷線に乗り換える際の霞ヶ関の駅は特に人が多く、スーツ姿のサラリーマンと、同じような服装をしたOL達でごった返している。

満員電車にぎゅうぎゅうと詰め込まれていると、アリサさんからLINEが入った。

—ごめん、打ち合わせが長引いて30分ほど遅れそう!男性陣も遅れてるみたい

「みんな、遅くまで仕事大変だね。」

結衣と二人で、結局30分以上も店で待ちぼうけを食らってしまった。

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