二世を狙え! Vol.2

二世を狙え!:親の格差は子の格差。慶應幼稚舎出身でも、実家の資産総額で生じる隔たり

ゴールドカードが最低ライン。ブラック、プラチナが当たり前


航平の親は、電気通信系の会社を営んでおり、航平の幼少期はかなり裕福な生活を送っていた。

実家にはお手伝いさんがおり、姉二人も幼稚園から有名私立女子校に籍を置き、そのまま大学まで進学。

姉二人も航平も、ある程度の幸せな暮らしは手に入れていた。

しかし航平が20歳になる頃、父親の会社の実態を徐々に理解し始める。従業員は30名弱、都内と名古屋、大阪に支店があり、業績は悪くない。


しかし、“中小企業”の社長でしかないのである。


一緒に遊んでいた仲間たちの親は、上場企業の社長や創始者一家など、錚々たる親を持つ者ばかり。

「親の資産、ランクの差を、大人になれば否が応でも向き合わなければいけない時がきます。あの時の愕然とした気持ちと言ったら、もう...」

そして大人になるにつれ、カードの色が持つ意味も痛感する。

「親のカードを勝手に使っている友達は、皆ブラックカード、プラチナカードが当たり前。僕だけゴールドカードを所有しており、恥ずかしくて出せなかった。」


同じ二世でも開いていく格差


周りが苦労もせず就職していく中、自力で大手銀行の内定を掴んだ航平。しかし、社会人になった今、格差はさらに開く一方である。

慶應幼稚舎と言えば6年間ずっと同じクラス、同じ担任が一貫してクラスを受け持つことで有名だが、その分仲間意識も強く、卒業後も頻繁に交流がある。

東京の中心部で遊んでいる人ならば、慶應幼稚舎組と誰か一人でも繋がれば、芋づる式に知り合いが増えていくことを体感済みであろう。航平の周囲にも同じことが言える。

食事会も未だに皆と参加し、週末にもなれば何となく同じメンバーで集う。

そんな狭い世界で生きているのは強い絆があると言える一方で、悲しい現実にも直面する。

「年齢が上がるにつれ、職業や親の財産で差は開いていく。親の会社に入った友達は同じ年でもう役員に名を連ねていたり、将来親の会社を継ぐために勉強を兼ねて海外へ留学したり。気がつけば、僕だけ普通の人生を歩んでいる気がして。」

乗っている車も、つけている時計も同級生たちは次々とアップデートしていく中、航平だけは追いついていない。

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