結婚ゴールの真実 Vol.19

“昼顔”でも“あなそれ”でもない。完璧な幸せに、自らヒビを入れる妻の狂気

「結婚=ゴール」なんて考えは、古すぎる。

東京の恋愛市場は、結婚相手を探す女で溢れかえっているが、結婚はゴールではない。そんなものは、幻想だ。

吾郎、34歳。長身イケメン、東大卒、超エリートの企業法務弁護士。

吾郎いわく、結婚をM&Aに例えるならば、M&A実施の調印式=結婚式であり、PMI(買収実施後経営統合)=結婚後の生活となる。東京婚活市場において、PMI軽視の風潮は非常に強い。

とか言いながら、ちゃっかり英里と結婚した吾郎。しかし、彼のアンチ結婚主義は変わらないようだ。

引き続き、既婚者たちの結婚生活を、彼独自の目線で観察していこう。


「女の浮気」というものを、恐らくほとんどの男たちは、現実味のない、他人事だと思っている。

いくら世の妻たちの不貞が注目され、ドラマや小説でどれだけ話題を集めようとも、男の興味は基本的に、「奪う側」にしかない。

自分の女を「奪われた」情けない男など、交通事故か、たまたま通り......


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